“ひっせき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
筆蹟91.9%
筆跡8.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もっともその夜ふけ、家には速達が届いた。それには五郎造の筆蹟ひっせきでもって、工事の都合で当分向うへ泊りこむから心配するなと書いてあった。
東京要塞 (新字新仮名) / 海野十三(著)
工員に渡す月給袋の捺印なついんとか、動員署へ提出する書類とか、そういう事務的な仕事に満足していることは、彼が書く特徴ある筆蹟ひっせきにもうかがわれた。
壊滅の序曲 (新字新仮名) / 原民喜(著)
その手紙は、いかにも無学らしい文章に加えるにきたならしい筆跡ひっせきをもって書いてあって、要するに公爵夫人こうしゃくふじんがわたしの母に庇護ひごしてもらいたいむねを願い出たものだった。
はつ恋 (新字新仮名) / イワン・ツルゲーネフ(著)
わたしには、あなたの筆跡ひっせきが気にくわんのです
はつ恋 (新字新仮名) / イワン・ツルゲーネフ(著)