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筆蹟
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て
ふりがな文庫
“
筆蹟
(
て
)” の例文
「皮を剥いたって、石のつぶては食えそうもないな、——おやおや大層念入りな手紙だ。昨夜お栄から来た手紙と、そっくりの
筆蹟
(
て
)
だろう」
銭形平次捕物控:227 怪盗系図
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「なるほど、これはおばばの
筆蹟
(
て
)
にはちがいないが、そのおばばが、わが身を連れに引っ返さるべく候——と書いているのは、どうした次第か」
宮本武蔵:08 円明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
どうしてあなたそれがあたしのだとわかって? ああそう、
筆蹟
(
て
)
でね。では
昨晩
(
ゆうべ
)
あたしたちが道でつき当たったのは、あなただったのね。ちっとも見えなかったんだもの。
レ・ミゼラブル:06 第三部 マリユス
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
「骨を折ったぜ、親分。お松と、お楽と、お角と、お光と、——これは女の
筆蹟
(
て
)
だ。次は吉三郎と、総助と、主人の源吉と、——これが男の
筆蹟
(
て
)
だ」
銭形平次捕物控:081 受難の通人
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「骨を折つたぜ、親分。お松と、お樂と、お角と、お光と、——これは女の
筆蹟
(
て
)
だ。次は吉三郎と、總助と、主人の源吉、——とこれが男の
筆蹟
(
て
)
だ」
銭形平次捕物控:081 受難の通人
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
いや
大店
(
おほだな
)
の
躾
(
しつけ
)
はさすがに恐れ入つたものだ、——ところで、大層見事な
筆蹟
(
て
)
だが、誰が書きなすつたのだえ
銭形平次捕物控:031 濡れた千両箱
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「お勢の手拭を調べた時、端っこに書いたたの字がまだ濡れていた。辰蔵は昼頃書いたと言うから夜中まで乾かずにいるはずはない。それに、
筆蹟
(
て
)
も違っている」
銭形平次捕物控:017 赤い紐
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
よく書いたと申しますが、この遺書の
筆蹟
(
て
)
を見ると、一字々々が離れ/″\で、その上字と字の間が
歪
(
ゆが
)
み、一つ/\の字が提灯屋さんのなすり書きぢやありませんか
銭形平次捕物控:289 美しき人質
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
それにしても、柔か味のある良い
筆蹟
(
て
)
だな。泥棒などをするより、手習師匠にでもなるといいのに
銭形平次捕物控:103 巨盗還る
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
それにしても、柔か味のある良い
筆蹟
(
て
)
だな。泥棒などをするより、手習師匠にでもなると宜いのに
銭形平次捕物控:103 巨盗還る
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「遺書は二た月も三月も前に書いたのかも知れないが、日付を入れたのは、多分昨日だろう。——それはいいが、遺書と日付との
筆蹟
(
て
)
が違っているのはどういうわけだ」
銭形平次捕物控:072 買った遺書
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「よしよし、だんだん目鼻がつくようだ。ところで、この字は誰の
筆蹟
(
て
)
だえ」
銭形平次捕物控:102 金蔵の行方
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「で、この家で、
筆蹟
(
て
)
の良いの——字のうまいのは誰と、誰でせう」
銭形平次捕物控:308 秋祭りの夜
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「それくらいの事でしたら、——でも
筆蹟
(
て
)
は良くはありませんよ」
銭形平次捕物控:029 江戸阿呆宮
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
だって、こう言って来てるぜ、——こいつはいつもの手紙と
筆蹟
(
て
)
は違っているが、言うことは抜き差しのならねえ話だ。〈今夜山脇玄内は
海真寺
(
かいしんじ
)
本堂を襲い、本尊弘法大師
自刻
(
じこく
)
の坐像を盗み出すはず。
銭形平次捕物控:096 忍術指南
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「その文句を書いて貰おうか、お品さんのいい
筆蹟
(
て
)
で——」
銭形平次捕物控:089 百四十四夜
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「そいつは敵討の呼出し状と同じ
筆蹟
(
て
)
じゃありませんか」
銭形平次捕物控:087 敵討果てて
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「内儀さん、隱さずに皆んな話して下さい。お前さんは、大事な瀬戸際に立つて居るのですよ。殺された納さんの床の下から出た遺書は、誰が見ても、内儀さんの
筆蹟
(
て
)
だといふが、これは、どういふわけでせう」
銭形平次捕物控:308 秋祭りの夜
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
たいそう見事な
筆蹟
(
て
)
だが、誰が書きなすったのだえ
銭形平次捕物控:031 濡れた千両箱
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
雌雄
(
めすおす
)
も解らないほどの
下手
(
へた
)
っ
糞
(
くそ
)
な
筆蹟
(
て
)
ですよ」
銭形平次捕物控:144 茶碗割り
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
雌雄
(
めすをす
)
も解らない程の
下手
(
へた
)
つ
糞
(
くそ
)
な
筆蹟
(
て
)
ですよ」
銭形平次捕物控:144 茶碗割り
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「女の
筆蹟
(
て
)
じゃありませんか、親分」
銭形平次捕物控:095 南蛮仏
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「この手紙の
筆蹟
(
て
)
を知つて居るか」
銭形平次捕物控:171 偽八五郎
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「この
筆蹟
(
て
)
に覺えはありませんか」
銭形平次捕物控:246 万両分限
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「この
筆蹟
(
て
)
に覚えはありませんか」
銭形平次捕物控:246 万両分限
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「本人の
筆蹟
(
て
)
に間違ひは無いよ」
銭形平次捕物控:072 買つた遺書
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「本人の
筆蹟
(
て
)
に間違いはないよ」
銭形平次捕物控:072 買った遺書
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
“筆蹟”の意味
《名詞》
筆蹟(ひっせき ;「筆跡」に「同音の漢字による書きかえ」がなされる)
人が書いた文字の跡。また、その特徴。
(出典:Wiktionary)
筆
常用漢字
小3
部首:⽵
12画
蹟
漢検準1級
部首:⾜
18画
“筆蹟”で始まる語句
筆蹟学