“歪”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
ゆが90.9%
ひず2.4%
いびつ1.2%
いび1.0%
ひずみ1.0%
1.0%
ゆがみ1.0%
いが0.2%
くぼ0.2%
ねじ0.2%
(他:4)0.9%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“歪”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語9.3%
文学 > 日本文学 > 詩歌1.2%
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆0.8%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
古びてゆがんではいるが、座敷なんぞはさすがに悪くないから、そこへ陣取って、毎日風呂を立てさせて遊んでいたら妙だろう。
観画談 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
と看護婦は、急にニヤニヤ笑い出しながら引返ひっかえして来た。真赤な唇をユの字型にゆがめて私の寝台の端に腰をかけた。
一足お先に (新字新仮名) / 夢野久作(著)
此時焼跡から帰って来た巡査部長が白いきれの上に拡げた焼け残りのガラクタの中に、ひずんだ、吸入器の破片があった。
越後獅子 (新字新仮名) / 羽志主水(著)
空間の中に、人が生きているのではなくて、生きていることが、空間なるものをいろいろの姿にひずめたり、ゆがめたりするのである。
美学入門 (新字新仮名) / 中井正一(著)
低劣なる価値に没頭して一切の高き価値に無関心なる雰囲気においては、価値は明らかに逆倒せられ人類の意志はいびつにせられている。
道頓堀川の暗い流れに、「オリンピア」のネオンサインの灯影がいびつになって、しきりに点滅していた。
青春の逆説 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
つぶれた鼻に、いびつな耳、一目でボクサアとわかる、その男は、あまりにも、みすぼらしい風体ふうていと、うつろなひとみをしていました。
オリンポスの果実 (新字新仮名) / 田中英光(著)
いびつな仕事の結果は、私の全身心ともに醜くひん曲げて了ふ。
大凶の籤 (新字旧仮名) / 武田麟太郎(著)
生活に打ち込まれた一本のくさびがどんなところにまでひずみを及ぼして行っているか、彼はそれに行き当るたびに、内面的に汚れている自分をってゆくのだった。
ある心の風景 (新字新仮名) / 梶井基次郎(著)
もっともこの断層の生成、これに伴なう沈下や滑動かつどうの起こった時代は、おそらく非常に古い地質時代に属するもので、その時のひずみが現在まで残っていようとは信ぜられない。
怪異考 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
津の茅原はそのとき胸板むないたのところに、があっと重いものを打ちあてられ、前屈まえかがみにからだを真二つにげてしまった。
姫たちばな (新字新仮名) / 室生犀星(著)
どう言ってもげられてしまうのが何時いつもの言葉癖ゆえ、黙ってうつ向いた。
お小姓児太郎 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
警務長けいむちやう郡長ぐんちやう代議士だいぎしなどがなかつて、かくゆがみなりの圓滿ゑんまん?にきよくむす
かれの顔容は寂しいゆがみをもちながら、目は桃花村の方にそそがれていたのである。
みずうみ (新字新仮名) / 室生犀星(著)
それはすきに寄りかかる癖があるからで、それでまた左の肩を別段にそびやかして歩み、体格が総じていがんで見える。
糸くず (新字新仮名) / ギ・ド・モーパッサン(著)
その夜中から村人を狩集めて、隊士が手伝って、村外れに小さい、くぼんだ所をこしらえた。
近藤勇と科学 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
「今少し辛抱しなくちゃいけない。今に一人前にしてやるから。これできりを使うことは中々難しいんだ。頭がねじけないでしっかりしていないと鑽は真直にはいらないものだ。性根を真直にすることが第一だ。」
少年の死 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
原罪のふとい映像にうち貫かれた両の眼に、みじろぎもなく、氷雪いちめんの深いひづみをたたえて秘かに空しくあれば、清浄といふ、己はもうあの心にも還る事はできないのだ。
逸見猶吉詩集 (新字旧仮名) / 逸見猶吉(著)
生得しやうとくひづみ悉皆消散せる
深夜の道士 (新字旧仮名) / 富永太郎(著)
六十歳に近づくと、どんなに美しく、豊満な輪廓を持つた女形でも、まづまぶたが落ち皺み、次いで頬がヒズみ、どうしても若女形の役どころなどには、ソグはぬやうになつて来る。