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『深夜の道士』
ふりがな文庫
『
深夜の道士
(
しんやのどうし
)
』
人語なく、月なき今宵 色ねびし窓帷の吐息する 此の古城なる図書室の中央の 遠き異国の材もて組める 残忍の相ある堅き牀机に ありし日よりの凝固せる大気の重圧に 生得の歪悉皆消散せる 一片の此の肉体を枯坐せしめ 勇猛なく效なき修道なれど なほそ …
著者
富永太郎
ジャンル
文学 > 日本文学 > 詩歌
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約1分(500文字/分)
朗読目安時間
約2分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
歪
(
ひづみ
)
帷
(
ぎぬ
)
扉
(
とぼそ
)
勇猛
(
ゆうみやう
)
腕
(
かひな
)
生得
(
しやうとく
)
眼
(
まなこ
)
效
(
かひ
)
核
(
たね
)