“くぼ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
窪59.3%
凹37.1%
窩1.4%
久保1.1%
凋0.3%
歪0.3%
陥0.3%
靨0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
幕が開(あ)いた——と、まあ、言う体(てい)でありますが、さて唯(ただ)浅い、扁(ひらった)い、窪(くぼ)みだけで。何んの飾(かざり)つけも、道具だてもあるのではござらぬ。
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
今に、その傷が禿(は)げて凹(くぼ)んでいるが、月代(さかやき)を剃(そ)る時は、いつにても剃刀がひっかかって血が出る、そのたび、長吉のことを思い出す。
厳(いつ)かしきアツシシ、マキリ持ち、研ぎ、あぐらゐ、夜(よる)なす眼の窩(くぼ)のアイヌ、今は善し、オンコ削ると、息長(おきなが)に息吹(いぶ)き沈み、恍(ほ)れ遊び、心足らふと、そのオンコ、たらりたらりと削りけるかも。
篁 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
東京市は坂の上の眺望によって最もよくその偉大を示すというべきである。古来その眺望よりして最も名高きは赤坂霊南坂上(あかさかれいなんざかうえ)より芝西(にし)の久保(くぼ)へ下りる江戸見坂(えどみざか)である。
鋭い凋(くぼ)んだ顔が、白髪の中から覗き出て、右腕には少なくとも一打(ダース)はあろうと思われるほどの、貴重な書籍をかかえていた。
その夜中から村人を狩集めて、隊士が手伝って、村外れに小さい、歪(くぼ)んだ所をこしらえた。
近藤勇と科学 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
頬は太(いた)く痩(こ)けて、眼(まなこ)は窅然(がっくり)と陥(くぼ)みて盲(し)いたり。
取舵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
それは東の十二段靨(くぼ)というあなで、大勢の漁夫が立合いのうえで行われた。
お繁 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)