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窩
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くぼ
ふりがな文庫
“
窩
(
くぼ
)” の例文
禍
(
まが
)
の
方士
(
はうし
)
の
鬚
(
ひげ
)
である
藻草
(
もぐさ
)
の
下
(
した
)
、深淵の底に眠つてゐられる、
忘却
(
ばうきやく
)
の花は、その眼の
窩
(
くぼ
)
を
貫
(
つらぬ
)
いて咲いてゐる。
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
厳
(
いつ
)
かしきアツシシ、マキリ持ち、研ぎ、あぐらゐ、
夜
(
よる
)
なす眼の
窩
(
くぼ
)
のアイヌ、今は善し、オンコ削ると、
息長
(
おきなが
)
に
息吹
(
いぶ
)
き沈み、
恍
(
ほ
)
れ遊び、心足らふと、そのオンコ、たらりたらりと削りけるかも。
篁
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
その前屈みの
体
(
からだ
)
つき、じっと一点に凝らした眸、蒼白い汗ばんだ顔、落ち
窩
(
くぼ
)
んだこめかみ、噛み
耗
(
へ
)
らした爪、スリッパの踵の方が垂れ落ちて、靴下の不細工な繕いの跡を見せているあたりまで
決闘
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
実
(
げ
)
にこそその
顔
(
かんばせ
)
は、爛々たる
銀
(
しろがね
)
の
眼
(
まなこ
)
一
双
(
なら
)
び、
眦
(
まなじり
)
に紫の
隈
(
くま
)
暗く、頬骨のこけた
頤
(
おとがい
)
蒼味がかり、浅葱に
窩
(
くぼ
)
んだ唇裂けて、
鉄漿
(
かね
)
着けた口、
柘榴
(
ざくろ
)
の舌、耳の根には針のごとき
鋭
(
と
)
き
牙
(
きば
)
を
噛
(
か
)
んでいたのである。
草迷宮
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
真夜なす
眼
(
め
)
の
窩
(
くぼ
)
のアイヌ
海豹と雲
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
窩
漢検1級
部首:⽳
14画
“窩”を含む語句
眼窩
蜂窩
私窩子
惺窩
心窩
窩棚
山窩
頸窩
臍窩
顳顬窩
頸窩骨
貔子窩
蜜窩
蜂窩状
上眼窩弓
藤原惺窩
燕窩
膝膕窩
腋窩
脇窩
...