“藻草”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
もぐさ94.7%
もくさ5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
(俊寛の姿すがたの見えざるに気づいて、驚き薪を投げる)ご主人様。(小屋の中を捜す。藻草もぐさのかきわけてあるのを見る。急にまっさおになる)
俊寛 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
藻草もぐさが静かに揺れている水の中をのぞくと、ひらたという躯の透明な小さい川蝦かわえびがい、やなぎばえだの、金鮒などがついついと泳ぎまわっていた。
青べか物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
そこにはさい岩が多少の凸凹とつおうを描いて一面につらなる間に、蒼黒あおぐろ藻草もくさが限りなく蔓延はびこっていた。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)