“藻”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
95.8%
みくず1.0%
さう1.0%
そう1.0%
もぐさ1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
土煙がだんだん静まって、無慚むざんにも破壊した車体が見えてきた。車体は裏返しになり、四つの車輪が宙にがいているように見えた。
蠅男 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「山科郷にわびしゅう暮らすみくずというしずでござります。殿にお目見得めみえを願いとうて参じました」
玉藻の前 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
その後身であつたさう社も、若い人達の集合であつたにも拘らず、新しいヨウロツパの思潮に触れず、唯、単に技巧と娯楽とを基礎にしたやうな作品ばかりを公にしてゐた。
『蒲団』を書いた頃 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
一昨日おととい別段気にもとめなかった、小さなその門は、赤いいろのそう類と、暗緑のつがとでかざられて、すっかり立派に変っていました。
ビジテリアン大祭 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
やがて、七はもぐさのようなものを手にからみつけて、はる下流しもの岸へ泳ぎついていた。泣く力もない白い腕が、彼の足に巻きついたまま水際をぐんにゃりと離れた。
銀河まつり (新字新仮名) / 吉川英治(著)