“も”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:
語句割合
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(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その故に或る時は、二人の間に死ぬの生きるのというほどめ出すかと思えば、或る時は水も洩らさぬほどの親しみが見えるのです。
大菩薩峠:02 鈴鹿山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
し地球が熱病を患ったのだとすれば、その熱病の病源菌は、喜多川治良右衛門とその周囲の悪友共であったとも云い得たであろう。
地獄風景 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
片手にブリキかんをぶらさげて、片手にはさおをち、いつも帽子目深にかぶって、よくこの洋服屋ったのでありました。
窓の内と外 (新字新仮名) / 小川未明(著)
どんな些細なことでも見逃さないで、例えば、兄は手拭を絞る時、右にるか左に捩るかという様なことまで、れなく調べました。
かかる世界において個物が客観界において自己をつ、即ち物において自己を有つということが我々が財産を有つということである。
絶対矛盾的自己同一 (新字新仮名) / 西田幾多郎(著)
年のれに軍功のあったに加増があって、甚五郎もその数にれなんだが、藤十郎と甚五郎との二人には賞美のことばがなかった。
佐橋甚五郎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
烈々える暖炉のほてりで、の、小刀つたまゝ頤杖をついて、仰向いて、ひよいと此方いた真蒼つた。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
女蕩らしの浮氣もの、近頃年増振けて、多日遠々しくなつてたが、一二年馴染んでたのであつた。
一席話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
限られたと思うた野は、また森の蔭からはるかにつゞいて、また二人の希望は、草のり上つたやうに見える、彼方の野につながれた。
幸福への道 (旧字旧仮名) / 素木しづ(著)
野田山に墓は多けれど詣来る者いと少なく墓る法師もあらざれば、雑草生茂りて卒塔婆倒れ断塚壊墳算を乱して、満目た荒涼たり。
妖僧記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
辰男の明け方の夢には、える學校裏の山が現れて、其處には可愛らしい山家乙女が眞白な手を露出して草を刈りなどしてゐた。
入江のほとり (旧字旧仮名) / 正宗白鳥(著)
めを刺したのではないが、とにかく、海のくずになったことは分りきっておる。かたがたお墨付をいただいたから、それを
鳴門秘帖:05 剣山の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
まだかなり長くちそうで、手広く居心地よくできていた。いろんな物置きだの納戸だの、思いもかけない階段だのがたくさんあった。
始終私どもの講義を聞いて、にはじめて神の正しく儼存ううえは、至誠ってこれを信じその道を尽し、その法を修めんには
神仙河野久 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
黒の頬冠り、黒の肩掛けで、後ろのはぼろぼろにきれかかっている。欄干から恐ろしい怪物の形がいくつもパリを見おろしている。
先生への通信 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
縁に近く、ちょうど蓮の葉でかこいをされたぐあいの一坪ばかりの水のには、背に色彩りあざやかな紋のある水鳥が游いでいた。
痀女抄録 (新字新仮名) / 矢田津世子(著)
麻酔剤によって仮死の状態に置かれてある人体は、首を切断されたまま、も泥人形の首がげたように、何うしてももう附着しなかった。
秋もう末——十月下旬の短い日が、何時しかトツプリと暮れて了つて、霜も降るべく鋼鉄色に冴えた空には白々と天の河がはつた。
赤痢 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
この時阿遲志貴高日子根の神まして、天若日子がを弔ひたまふ時に、天よりり到れる天若日子が父、またその妻みな哭きて
が張る四つ手の網に、月さしていろくづ二つ。その魚のくちびるき、この魚の背の鰭青き、ともへばつめたく、幻と見ればらひつ。
(新字旧仮名) / 北原白秋(著)
と人間には儼然として侵すべからざる権利が存在するもので、これは万人にって等しく固有なるべきはずのものである。
永久平和の先決問題 (新字新仮名) / 大隈重信(著)
何しろ太刀山みたいな強力に押えられているんでゲスから子供に捕まったバッタみてえなもんで……ウッカリすると手足がげそうになるんです。
人間腸詰 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
庫裡の炉の周囲である。ここだけ畳を三畳ほどに、賽銭の箱が小さくって、花瓶に雪をった一束のの花が露を含んで清々しい。
灯明之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そつと眺めると砂からは湯気のやうな陽炎がえたつてゐた。それが忽ち乾いて、ジリ/\と反りかへつてゆくかのやうな白い砂原だつた。
熱い砂の上 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
千登世は思ひ餘つて度々へきれないきをらした。と忽ち、幾年の後に成人した子供が訪ねて來る日のことが思はれた。
崖の下 (旧字旧仮名) / 嘉村礒多(著)
四月の陽は縁から雨落に這つて、江戸の櫻ももうお仕舞ひ、狹い庭に草の芽がえて、蟻はもう春の營みに、忙しい活動を續けて居ります。
と劒岳の尊称であったものが、いつの間にか転移して其前面に続く二千七百七十六米の峰名となったものであろう。
黒部川奥の山旅 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
このを見ていたストーン氏は、やがて駄目だという風に椅子に背をたして、残り惜しそうに女を見つつ、そっと眼を閉じて眉を寄せた。
暗黒公使 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
当時の東京商業学校というはと商法講習所と称し、主として商家の子弟を収容した今の乙種商業学校程度の頗る低級な学校だったから
二葉亭四迷の一生 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
けれども彼は大てい五度に一度ぐらゐよりそれを捉へることが出来なかつた。ただぎとれた足だけを握つて居たりした。
男女服裝の別 土偶の用未だ詳ならざれば、其したる物は男子のみの形か女子のみの形か、男女兩樣か明かに云ふ能はず。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
に原詩「牀前」の「前」字をつて一個「頭」字に易へ、而かも用ひ来つて直ちに天衣無縫の如し、云々」。
われは心ともなく手を伸べて身邊をし、何物とも知られぬながら、竪き物の手に觸るゝを覺えて、しかとこれに取り付きたり。
そつちのへたんとけねえでれえてえな」博勞はけろりとした容子をして戯談をいつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
非常に冷たきものにふれた時熱き感触を味わうように、探偵小説の運ぶものは冷たい熱情、ゆる冷厳であるであろう。
季氏、閔子騫をして費の宰たらしめんとす。閔子騫曰く。善く我が為めに辞せよ。し我を復びする者あらば、則わち吾必ずに在らんと。——雍也篇——
論語物語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
すぐ表の坂を轟々と戦車が通りすぎて行った。すると、かぼそい彼の声は騒音と生徒のきで、すっかりぎとられてしまうのであった。
秋日記 (新字新仮名) / 原民喜(著)
すると生みの母親は冷淡に、「いけませんよ」といって、その手から木下をぎ去った。堺屋の主人は始め不快に思ったが、生みの母のすることだから誰も苦情はいえなかった。
河明り (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
一八九八年版ハーチングの『熟兎篇』に拠るとと熟兎はスペイン辺に産しギリシアやイタリアやその東方になかった。
童子は、手にった笛を腰のあたりに差した。そして童子自身が困りぬいたかおをして見せた。
後の日の童子 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
一度口に出して見た。をとゝひまで手写しとほした称讃浄土摂受経である。郎女は、昨日までは一度も、寺道場を覗いたこともなかつた。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
空を眺むる宮が目のにはゆらんやうに一種の表情力充満ちて、物憂さの支へかねたる姿もわざとならず。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
し并せて返納せば、益々不恭にらん。因って今、領受し、薄く土宜数種をめ、以て報謝を表す。さに別幅に録す。くるなくんば幸甚なり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
幼なき方はに腰をかけて、寝台の柱にば身をたせ、力なき両足をぶらりと下げている。右のを、傾けたる顔と共に前に出して年嵩なる人の肩に懸ける。
倫敦塔 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
琴書ラクウベシ、禄位ッテ何カセン——こういう境遇でございます」
任侠二刀流 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
私は私の思想として、ユダの無神論と虚無思想とを、自分の心に所有っていた。
銀三十枚 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
越え 千年る 宮居が址に なづさへば ひのことごと よろづ代に らすごと 仄暗の 高どのぬちに しくも 光りいませる 救世のみほとけ
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
このまま死んでは後世りになると思いましてね、今でもおりしています
源氏物語:22 玉鬘 (新字新仮名) / 紫式部(著)
「叔父上には、お年もお年、戦陣へお出向きあるよりは、ここにござあって、和子や女子たちの、後顧の者をおり下されたほうがありがたい。大殿にも私からそう申しあげておきましょう」
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
独り天保に至りては元禄をしたるつもりにて元禄にも何にもならぬ者、即ち工夫をらさぬふりしてその実工夫を凝らしたる者、何の取所もなきことなり。
俳諧大要 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
や河原に、喰えるンの芽がでるくらいならよ、おらたちゃあ、太陽さまに腹あ干して、笛ふいて暮らすがよ」
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「おおそれ。いつぞや手に入れた般若仮面、ありゃ、出目洞白の名作じゃ、奥庭の石神堂に納めてあるが、あれを取りよせて仮面披露に一さしうたらどうじゃ」
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「どうせ、おめえやうに紺屋弟子てえな手足牛蒡でもいでくのにや丁度よかんべ」復讎でも仕得たやうな容子さんはいつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
蒲鉾をはべん、はべんをふかしとふ。紅白のはべんなり。についたまゝを半月へて鉢肴る。
寸情風土記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
もしこれ方術なれば、その跡自ずから現わる。し鬼魅の入るならば、必ずその跡無からん。人なれば兵もて除くべく、鬼なればまさにりて除くべしと。
こうは言うものの、山本さん自身も、何処かこう支那人臭いところをって帰って来た。大陸風な、ゆったりとした、大股に運んで行くような歩き方からして……
(新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「物う、案内申う。あるじの御坊おわすか。」
小坂部姫 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
これと種々なる原因の存するものなるべしといえども、製作品の不斉一なると、品質の粗悪なるとは、けだしその主なるものなるべきなり。
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
人間にできないことを人間がやっている顔つきしているんだから無理もないわさ! 俺は、少僧都範宴——今は吉水の綽空が、公々然と、妻をつということを聞いて、こいつはいいと思った。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
みけり扨平吉支配人五兵衞村役人同道にて江戸小傳馬町旅人宿幸手屋八方へ到着し早速此段郡代屋敷へ屆け出けるに直樣差紙に付き幸手屋茂八附添郡代の白洲へ出でければ正面には伊奈半左衞門殿左方には
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
庭の隅の鷹小屋から、時折、苦しげな太いきがながれてくる。それは、お市と兵庫の、六年間の苦しみを、一時にがき苦んでいるような呻きだった。
夕顔の門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
もう一度、じろりと眺めて、見つけた天水桶——黒く、太ぶりなのが、二ツ並んだ間に、犬のようにぐり込んだ。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
雑誌『日本人』に「春」を論じて「我国はと太陰暦を用ゐ正月を以て春の初めと為ししが」云々とあり。
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
他の村人が、あまり値段が高いじゃないかと注意したら、売り主の曰く、そりゃア高いかもんねえが、何某さんは金持だもの、此様な時にでもうけさしてわにゃ、と。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
永く外国の生活をしている程の伯父であるから、或は拳銃の一挺位は所持っていたかも知れないが、それにしてもついぞ伯父の拳銃を見た事はない。
P丘の殺人事件 (新字新仮名) / 松本泰(著)
お録、一番責めなきゃが明くめえ。お客の前でき廻ると見苦しい、ちょいと手を貸してくれ。老婆はチョッと舌打して、「ても強情なおだねえ。 ...
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
温い家庭の内に育つて、それほど生活の方の苦痛も知らずにむ人もあれば、又、貴方のやうに、若い時から艱難して、其風波まれて居るなかで、自然と性質をへる人もある。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
明敏な知力と精鋭な感受性と豊富な生活力とが、彼のうちにえたっていた。万人の魂をして、同じ力に、同じ生命の火に、燃えたたしむること、それが彼の理想であった。
竜馬の羽うらにほひ透き、揺れてつれし
第二邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
これが引摺って、足を見ながら情なそうな顔をする。蟋蟀𢪸がれたを口にえて泣くのを見るよう、目もあてられたものではない。
高野聖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
奈何なりとも、そこは貴方の御意見通りに。』と白髯の議員は手をみ乍ら言つた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
と言はれて、叔父は百姓らしい大な手を
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
腕をぎ取られた裸人形の、あの切り口を想わせるような、白布で捲かれた短い腕が、その先をヒョロヒョロ動かしているのを発見したに相違ない。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
乳房のげた女であった。その人影は女のを、じっと上から見下ろした。と、斜に身がられた。と、右手が動いたようであった。何やらピカリと光ったようであった。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
かれ多遲摩毛理、遂にその國に到りて、その木の實を採りて、縵八縵矛八矛を、ち來つる間に、天皇既にりましき。
唾き入れつ。これえ離たざれば、入れしまにまち來て獻る
それからいろいろ珍しい物や何かを遣ったりして頼んだですけれども誰あって行こうという者が一人もないです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
し其をしてに至らしめば、則ち其の神明られざること、ふに當に何如たるべきぞや。凡そ孔子を學ぶ者は、宜しく孔子の志を以て志と爲すべし。
?。』とはず立止つてすと、一種無人島ひきや、何處ともなく、トン、トン、カン、カン、とで、とが戞合つてるやうな
彼はときどきをあけては、舌で、自分の呼吸で濕つた草をぎ取る。そして一度、彼は自分の足を知らずに食べてしまふ。——そしてこの怪物くらゐ、僕になつかしく思はれるものはなかつたのだ。
不器用な天使 (旧字旧仮名) / 堀辰雄(著)
そして海霧れた夕方など、択捉島の沖あたりで、夥しい海豚の群にまれながら浮流されて行く仔鯨の屍体を、うっかり発見けたりする千島帰りの漁船があった。
動かぬ鯨群 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
塚は土饅頭れ上がって、四方に大きなの木がそびえ、秋となると、鶏血草が血を流したように咲き出るので、薬園奉行や黒鍬の小者は、そこを、江戸城の血塚とよんで
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いづくより 来ませし仏か 敷島の 大和の国に して 千年へにける けふ日まで 微笑たまふなり 床しくも 立ちたまふなり ほのぼのと 見とれてあれば 長き日に 思ひ積みこし さり 安けくなりぬ 草枕 旅のおもひぞ ふるさとの わぎに告げむ 青によし 奈良の都ゆ 玉づさの 文しおくらむ 朝戸出の 旅の門出に 送りこし わがみどりも 花咲ける 乙女とならば 友禅の 振袖着せて 率ゐ行かむぞ このみ仏に
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
この歌の左に、「春日遅遅として、鶬鶊正にく。悽惆の意、歌にずば、ひ難し。りて此の歌を作り、ちて締緒ぶ」
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
彼は、後醍醐のために、七々(四十九日)のに服し、さらにその百ヵ日には、等持院へのぞんで、盛大な仏事をいとなんだ。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
老妻お百とのお道との三角葛藤はしばしば問題となるが、馬琴に後暗い弱点がなくとも一家の主人が些細な家事にまでアアむずかしい理窟をこねるようでは家がめる。
八犬伝談余 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
ふまじ/\なく兄様しまんによもみはしはじよそながらもしきおきくばかりがせめてもぞといさぎよく断念めながらかずにつたひて思案のよりあとにどりぬさりとてはのおやさしきがみぞかし一向につらからばさてもやまんを
闇桜 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
捕卒は銀錠をって臨安府の堂上へんで来た。許宣はそこで盗賊の嫌疑は晴れたが、素性の判らない者から、に金をもらったと云うかどで、蘇州配流せられることになった。
蛇性の婬 :雷峰怪蹟 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
むべし文三はに世にもろしい悪棍と成り切ッた所へ、お勢は手に一部の女学雑誌を把持ち、ながら読み読み坐舗へ這入て来て、チョイト昇に一礼したのみで嫣然ともせず
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
此墓のが、河内安宿部から石ちに来て居た男に憑いた時はなう。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
中食後ミハイル、アウエリヤヌイチはを四半斤と、マルメラドを一持参って、見舞た。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
中食後ミハイル、アウエリヤヌヰチはを四半斤と、マルメラドを一持參つて、見舞た。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
大異の体はまた石床の上へ引擦り倒されて、縮めるように頭と足を捺されたり、またをこしらえるようにまれたりした。
太虚司法伝 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
でも細君があると知れてから、随分んでめてやった。
別れたる妻に送る手紙 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
その手は、黒髪長き人を、横抱きにし、か、ヒラと曳いていた色も、眼にとまらなかったほどである。
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そうして、其処から、りに人が繋っては出て来て、石をく。木をつ。土をび入れる。重苦しい石城。懐しい昔構え。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
その折れ口に鹽をつけて食ふと、一種の酸味と新鮮のにほひとが有る。柄の太い嫩葉は鹽を振りまぜて兩掌の間にんで食ふのである。緑色に染まつた手をば川の水で洗ふ。
すかんぽ (旧字旧仮名) / 木下杢太郎(著)
てから、顔は充分見知っている仲、自然にその事が、談話の皮切りとなり、私が頭をち上げると、きまり悪そうに其所を去ったことなども笑い話の中に出て
おのれらは心しても、子の生まれ侍るには困じぬれど、にはそれに事かわりて、御子生まれさせ給うべきもこの座さねば、如何にかはせん。なさけの道おくれたる婦女共なればさるおふけなき事を
『七面鳥』と『忘れ褌』 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
勘次怪我人れるやうにして自分になるのをちながら周邊となく藥臭くてろしいやうなじにはれた。醫者一人患部かにんでやつてたが勘次をちらとた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
年は四十五六、繊細な手にすら小皺が見えてゐた
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
極熱ゆる
孔雀船 (旧字旧仮名) / 伊良子清白(著)
波邇賦に到りまして、難波の宮を見けたまひしかば、その火なほえたり。ここにまた歌よみしたまひしく
「やい、六平、かさねえと、この屋台へ火をつけてやしてしまうからそう思え」
北枕なぞを喰うた後で、外へ出て太陽光に当ると、眼がうてフラフラと足が止まらぬ位シビレます。その気持のえ事というものは……。
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
けふを暗きかもやとうちなげきひたとり居りわが太刀靖光
黒檜 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
「はて、返事がえの、し可し。」とりたる菓子をめば、えかねて
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ふはれに定操ければにや、ろきのやるもなし、松野今日、おどろきしはのみならず竹村御使者もいかばかりなりけん、立歸りてくなりしとも申さんに
たま襻 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
朕聞かくは、諸家のたる帝紀と本辭と既に正實に違ひ、多く虚僞を加ふといへり。
璧をちて河を渡りける時、河の神の、璧を得まくおもふより波を起し、をして舟をましめし求むるに遇ひしが、吾は義を以て求むべし、威を以てすべからずとて
花のいろ/\ (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)