“談話”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はなし83.2%
だんわ8.4%
はな4.2%
ばなし2.5%
だんは0.8%
ものがたり0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
男は二十四五の、草臥くたびれたやうな顔、女は六十ばかりの皺くちやなばあさんで、談話はなしの模様でみると、親子といふやうな調子があつた。
しかこれきたはなしとか、交際かうさいとかとふものとはまたべつで、あま適切てきせつれいではりませんが、たとへば書物しよもつはノタで、談話だんわ唱歌しやうかでせう。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
清三のへやは中庭の庭樹ていじゅを隔てて、庫裡の座敷に対していたので、客と主僧との談話はなしているさまがあきらかに見えた。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
助くるすべは無きことか、と頼母たのもしき人々に、一つ談話ばなしにするなれど、聞くもの誰もまこととせず。思い詰めて警察へ訴え出でし事もあれど、狂気の沙汰とて取上げられず。
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ごろに、坪井博士つぼゐはかせられたが、發掘はつくつよりは、焚火たきびはうさかんで格別かくべつことはなく、談話だんははうにばかり熱中ねつちうしてると、兒島邸こじまてい侍女じぢよ牛乳入ミルクいり珈琲コーヒー持運もちはこんでた。
いざ往けトスカーナ人よ、われらの談話ものがたりいたく心を苦しめたれば、今はわれ語るよりなほはるかに泣くをよろこぶ。 一二四—一二六
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)