“庭樹”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
にわき54.5%
にはき18.2%
き9.1%
ていじゅ9.1%
ていじゆ9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
母鳥(ははどり)は直ぐに来て飛びついた。もう先刻(さっき)から庭樹(にわき)の間を、けたたましく鳴きながら、あっちへ飛び、こっちへ飛び、飛騒(とびさわ)いでいたのであるから。
二、三羽――十二、三羽 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
その四角なる雪を脊負(せお)ひあるひは担持(になひもち)にするなど暖国(だんこく)の雪とは大に異(ことな)り、雪に枝(えだ)を折れじと杉丸太をそへてしばりからげおきたる庭樹(にはき)なども
流れの岸には紅楓(もみじ)の類(たぐい)を植えそのほかの庭樹(き)には松、桜、梅など多かり、栗樹(くり)などの雑(まじ)わるは地柄(とちがら)なるべし、——区何町の豪商が別荘なりといえど家も古び庭もやや荒れて修繕(つくろ)わんともせず
わかれ (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
清三の室(へや)は中庭の庭樹(ていじゅ)を隔てて、庫裡の座敷に対していたので、客と主僧との談話(はな)しているさまがあきらかに見えた。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
打惑(うちまど)ひて入(い)りかねたる彼の目前(まのあたり)に、可疑(うたがはし)き女客も未(いま)だ背(そむ)けたる面(おもて)を回(めぐら)さず、細雨(さいう)静(しづか)に庭樹(ていじゆ)を撲(う)ちて滴(したた)る翠(みどり)は内を照せり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)