“庭口”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
にはぐち85.7%
にわぐち14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
云號いひなづけと思ひ居る事の嬉敷うれしくは思へども利兵衞殿の心底しんていかはりなければお菊にあふまじと云をお竹は無理むりに吉三郎を連來つれきたり今度は新道しんみちへ廻り庭口にはぐちの切戸を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
二人は一緒にかう云つて庭口にはぐちから出て行つた。鏡子は二けんあとから歩いてくのであつた。車屋の角迄くと、忘れて居るのであらうと思つて居た母親を見返つて
帰つてから (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
わし先ず庭口にわぐちから入って、其処そこ縁側えんがわ案内あんねえして、それから台所口だいどこぐちに行ってあっちこっち探索のしたところ、何が、お前様御勘考ごかんこうさ違わねえ、湯殿ゆどのに西のすみに、べいらべいら舌さあいとるだ。
春昼後刻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)