“云號”の読み方と例文
読み方割合
いひなづけ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
云號いひなづけと思ひ居る事の嬉敷うれしくは思へども利兵衞殿の心底しんていかはりなければお菊にあふまじと云をお竹は無理むりに吉三郎を連來つれきたり今度は新道しんみちへ廻り庭口にはぐちの切戸を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
とりお菊の部屋へ誘引いざなひたり然るに此お菊は幼年えうねんより吉三郎と云號いひなづけと聞居たりしが今年ことし十七歳になり始めて吉三郎を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
父は番頭となし娘のお竹はお菊と相應さうおう年恰好としかつかうなれば腰元こしもとにして召仕めしつかひけるが此者子供の時より吉三郎とも心安こゝろやすくお菊と云號いひなづけのことも知り居けるにぞ吉三郎が臺所だいどころより來りけるを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)