“年恰好”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
としかっこう76.5%
としかつかう17.6%
としかつこう5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お千代はこの老婆の目にとまった。その年恰好としかっこうから見ても、遊びあきて悪物食あくものぐいのすきになったお客には持って来いというたまだとにらんだのである。
ひかげの花 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
「町内の人のやうな顏をして逃げたんだ。恐ろしく落着いた野郎だ。年恰好としかつかう、人相、着物などを見なかつたか」
さうして、それが、ことごとく博士であつた。代助は其顔を一々覚えてゐた。其又となりに、ひろい所を、たつた二人ふたりせん領してゐるものがあつた。その一人ひとりは、あにと同じ位な年恰好としかつこうで、たゞしい洋服をてゐた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)