“四十恰好”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しじゅうがっこう75.0%
しじふかつかう25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
洋服を着た、どちらも四十恰好しじゅうがっこうの二人である。荷物を玄関に運ぶ宿の男を促しながら、外套がいとうえりの底に縮めた首を傾け合って、せわしそうに話をしている。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
するとその襖側ふすまぎわのうす暗がりには、私の全く見知らない四十恰好しじゅうがっこうの男が一人、端然として坐っていた。
疑惑 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
らつしやいまし、と四十恰好しじふかつかうの、人柄ひとがらなる女房にようばうおくよりで、して慇懃いんぎん挨拶あいさつする。南無三なむさんきこえたかとぎよつとする。こゝおいてか北八きたはち大膽だいたんに、おかみさん茶棚ちやだなはいくら。
弥次行 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)