“脊恰好”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せいかっこう40.0%
せかっこう40.0%
せいかつかう20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
けれども、脊恰好せいかっこうから、形容なりかたち生際はえぎわの少し乱れた処、色白な容色きりょうよしで、浅葱あさぎ手柄てがらが、いかにも似合う細君だが、この女もまた不思議に浅葱の手柄で。
売色鴨南蛮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
脊恰好せかっこうは、馬鹿に大男の様でもあり、そうかと思うと、非常に小さな男の様でもあり、不思議に覚えていません。湖水の岸を伝って庭の外へ出ると、向うの森の中へ逃げ込んだ様でした。
湖畔亭事件 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
こゝろ暗夜やみ取合とりあつて、爾時そのときはじめて、かげもののはなしは、さか途中とちうで、一人ひとり盲人めくらかされたことまをして、脊恰好せいかつかうとしごろをひますと、をんなは、はツと
三人の盲の話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)