“せかっこう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
背恰好73.3%
脊恰好13.3%
丈恰好6.7%
背格好6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
気のせいか、墨江には、その編笠の背恰好せかっこうが、今もふと、胸の中で嫌な気持に思い出されていた大牟田公平そっくりに見えた。
死んだ千鳥 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
顔形から脊恰好せかっこう声音こわねに至るまで、まるでうり二つだったのです。
パノラマ島綺譚 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
髪……赤痣……声……挙惜ものごし……表情……丈恰好せかっこう……前屈みの癖……何から何まで正真正銘のユアンの、瞳だけが私のみつめているうちに、段々と違う人間の眼になってきた。
陰獣トリステサ (新字新仮名) / 橘外男(著)
背格好せかっこうといい着ている着物のがらまで、これほどもよく似た者がまちがえもだまされもせずに、ある者とは親しくまたある者とはやや冷淡に、時々は闘争までするというのが不審にえなかった。