“生際”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はえぎわ66.1%
はえぎは24.2%
はへぎは8.1%
まぎわ1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と三吉はあによめの額をながめた。お倉は髪を染めてはいるが、生際はえぎわのあたりはすこしめて、灰色に凋落ちょうらくして行くさまが最早隠されずにある。
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
それから死骸の髮の生際はえぎは、眼瞼の裏、鼻腔びこう、唇、喉などとひと通り見終つて、何にかしらに落ちないものがあるやうに首をひねります。
目の細い、生際はへぎはや眉がキツパリと塗つたやうに濃い顔はいけない。鼻筋の通りすぎたのも却つてよくない。
女の顔:私の好きな (新字旧仮名) / 黒田清輝(著)
警部補の発言で、人々は自動車くるまを捨てて谷際たにぎわへ立った。ヘッド・ライトの光の中へ屈み込んで調べると、間もなく道端の芝草の生際まぎわに、クーペが谷へ滑り込んだそれらしい痕がみつかった。
白妖 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)