“はへぎは”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
生際83.3%
髪際16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
生際はへぎはの好い人は其れでも好いが、さうでない人は何とか工夫を施したいものである。日本の様にむき出しにしなければならない事になつたら、巴里パリイの美人の数は日本と同じ位にも減る事であらう。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
然るに今日は全く彼はやつれて居た。引続いての多忙と、引続いての寝不足とが、彼の顔色を蒼ざめさせ、生際はへぎはのあたりにいくらかの雲脂ふけさへ見える。美しい彼の頬にもすさんだ色があらはれてゐた。
瘢痕 (新字旧仮名) / 平出修(著)
色のとほるばかりに白き、難を求めなば、髪は濃くて瑩沢つややかに、かしらも重げにつかねられたれど、髪際はへぎはすこしく打乱れたると、立てるかたちこそ風にもふまじく繊弱なよやかなれど、おもてやせの過ぎたる為に
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)