“年齢”のいろいろな読み方と例文
旧字:年齡
読み方(ふりがな)割合
とし86.1%
ねんれい4.8%
としごろ4.3%
としのころ0.9%
としは0.9%
どし0.9%
ねんぱい0.9%
としばえ0.4%
としイ0.4%
よわい0.4%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“年齢”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸22.6%
文学 > 日本文学 > 小説 物語5.1%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)1.5%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
そのいやに固執した「慾張った」のすぐ後へ、七十という年齢としが突拍子もなく飛出したので、昌作は知らず識らず笑顔をした。
野ざらし (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
人を思うことが、どんなに苦しいことか——この年齢としになって、あの人というものが、わたしの前に立ったのでございますよ。
巷説享保図絵 (新字新仮名) / 林不忘(著)
子路よりわずか九歳の年長に過ぎないのだが、子路はその年齢ねんれいの差をほとんど無限の距離きょりに感じていた。
弟子 (新字新仮名) / 中島敦(著)
その他の少年をいちいち紹介しょうかいするために、国籍こくせき年齢ねんれいを左に略記りゃっきする。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
粥河圖書は年齢としごろ二十六七で、色の白い人品じんぴんひとで、尤も大禄を取った方は自然品格が違います。
この種の告白に、ぢつと耳を藉す年齢としごろ——少くとも、それだけの成熟にまだ達しないといふ見当がついてゐるためもあらう。
落葉日記 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
伸子は年齢としのころ二十三、四であろうけれども、どちらかと云えば弾力的な肥り方で、顔と云い体躯たいくの線と云い、その輪廓がフランドル派の女人を髣髴ほうふつとさせる。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
年齢としのころはまだ三十に届いたか、届かぬ位であろうが色白の細面ほそおもてに背の高いすらりとした瘠形やせがたで、刻明な鼻筋には、何処か近付き難い険があるけれども、寮に来てからと云うものは、銀杏返しを結い出して、それが幾分、理性の鋭さを緩和しているように思われた。
絶景万国博覧会 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
年齢としはのいかぬ小僧たちに、色恋ざたがあろうとは思えない。疑わしいのは、手代六人と、番頭三人の九名です。
正午ひるころ、一通り馬車の手入れが終ると、オメーリコは厩から、半蓋馬車ブリーチカよりは幾らか年齢としはの若い三頭の馬を曳き出して、その偉大なる馬車に繋いだ。
亡くなった本郷の甥とはおな年齢どしにも当たるし、それに幼い時分の遊び友だちでもあったので、その告別式には次郎が出かけて行くことになった。
分配 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
お民はそのそばにいておな年齢どしあによめがすることを見ている。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
一人は年齢ねんぱい二十二三の男、顔色は蒼味あおみ七分に土気三分、どうもよろしくないが、ひいでまゆ儼然きっとした眼付で、ズーと押徹おしとおった鼻筋、ただおしいかな口元がと尋常でないばかり。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
これにてらてらと小春の日の光を遮って、やや蔭になった頬骨ほおぼねのちっと出た、目の大きい、鼻のたかい、背のすっくりした、人品に威厳のある年齢ねんぱい三十ばかりなるが、引緊ひきしまった口に葉巻をくわえたままで、今門を出て、刈取ったあとの蕎麦畠そばばたけに面した。
政談十二社 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
酒の廻りしためおもて紅色くれないさしたるが、一体みにくからぬ上年齢としばえ葉桜はざくらにおい無くなりしというまでならねば、女振り十段も先刻さきより上りて婀娜あだッぽいいい年増としまなり。
貧乏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
市「へえ……おめえさまマア此方こっちへ這入んなせえ……旦那さま此の子でござえますが、まア年齢としイいかねえけれども剣術を習いてえと云うだ」
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
しかし、今はどうかというに、私も年齢よわいを加えている。
樋口一葉 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)