“よわい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
82.2%
10.9%
寿2.0%
年齢2.0%
虚弱2.0%
老齢1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
よわい人生の六分ろくぶに達し、今にして過ぎかたかえりみれば、行いし事として罪悪ならぬはなく、謀慮おもんばかりし事として誤謬ごびゅうならぬはなきぞかし。
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
あの往来において、一人の選挙権を有する土地所有者によって代表せられてる社会が、人のよわいせざる一人の女から侮辱され攻撃されてるのを見たのである。
「ただ別離の心尽くし、寿よわいを延べる菊の酒、常陸殿一盞いっさん傾けられよ」
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
しかし、今はどうかというに、私も年齢よわいを加えている。そして、様々のことから、心の目を、少しずつ開かれ風流や趣味に逃げて、そこから判断したことの錯誤あやまちをさとるようになった。
樋口一葉 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
春衛は妻が掛念の種子の、解けても見えしを喜びて。分つたらばそれでよい。分らぬ筈のそなたでなけれど、さういふ事が気に掛かるも、つまりは身体の虚弱よわいから、ともかく医師に掛かるがよい。
移民学園 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
お杉婆が、あの老齢よわいをもちながら、求めて旅の空に惨苦をめているのも、また、自分をもくして七生の仇敵とまで思いこんでいるのも、その根本の原因はただ一つ
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)