“老齢”のいろいろな読み方と例文
旧字:老齡
読み方割合
とし69.2%
ろうれい15.4%
としより7.7%
よわい7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いかんせん彼もすでに今年六十五という老齢としである。体のままにならないのは自然だったが、自分ではまだそう思わないらしい。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
斗満川とまむがわの水源、志ある人と共にうち越えて其山の月を東に眺めんと関翁が歌うたキトウス山ではあるまいか。関翁の心はとく彼山を越えて居る。然しながら翁も老齢ろうれい已に八十を越した。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
梅は大隈侯のやうに老齢としよりで、加之おまけにまた大隈侯のやうに杖にりかゝつてゐたが、玄知はその姿が気に入つたので、早速百姓に掛合つてみると、百姓は幾らかむさぼつたを切り出した。
お杉婆が、あの老齢よわいをもちながら、求めて旅の空に惨苦をめているのも、また、自分をもくして七生の仇敵とまで思いこんでいるのも、その根本の原因はただ一つ
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)