“ろうれい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
老齢66.7%
老齡33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
斗満川とまむがわの水源、志ある人と共にうち越えて其山の月を東に眺めんと関翁が歌うたキトウス山ではあるまいか。関翁の心はとく彼山を越えて居る。然しながら翁も老齢ろうれい已に八十を越した。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
くわを振りあげて、自分の老齢ろうれいと非力を嘆じたわけだが、ともかく掘った。腕はしびれるようにつかれ、地にして休息した。隣家の庭のひのきに火がついて、マッチをすったあとの軸木じくぎのように燃え果てる。
親は眺めて考えている (新字新仮名) / 金森徳次郎(著)
老齡ろうれい力の衰頽すいたいと、これはかなしい事に如何ともしかたいものだからだ。ぼくは出でてたゝかはざる如き棋士きしは如何なる力ありとも到底とうてい尊敬そんけい出來ぬが、その意味いみでは小菅おうことばに同かんあたはぬでもない。