“桧”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひのき75.0%
ひ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
千年も経たかと思われるような、二抱（かか）えから三抱えもある、杉や桧（ひのき）や樫（かし）の巨木で、あたりは隙なく鎧（よろ）われていて、空など蒼い帯のようであった。
あさひの鎧 (新字新仮名) ／ 国枝史郎(著)
鍬（くわ）を振りあげて、自分の老齢（ろうれい）と非力を嘆じたわけだが、ともかく掘った。腕はしびれるように労（つか）れ、地に伏（ふ）して休息した。隣家の庭の桧（ひのき）に火がついて、マッチをすったあとの軸木（じくぎ）のように燃え果てる。
親は眺めて考えている (新字新仮名) ／ 金森徳次郎(著)
桧（ひ）の梭（さお）の飛び交うひまに
レモンの花の咲く丘へ (新字新仮名) ／ 国枝史郎(著)