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桧
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ひのき
ふりがな文庫
“
桧
(
ひのき
)” の例文
千年も経たかと思われるような、二
抱
(
かか
)
えから三抱えもある、杉や
桧
(
ひのき
)
や
樫
(
かし
)
の巨木で、あたりは隙なく
鎧
(
よろ
)
われていて、空など蒼い帯のようであった。
あさひの鎧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
鍬
(
くわ
)
を振りあげて、自分の
老齢
(
ろうれい
)
と非力を嘆じたわけだが、ともかく掘った。腕はしびれるように
労
(
つか
)
れ、地に
伏
(
ふ
)
して休息した。隣家の庭の
桧
(
ひのき
)
に火がついて、マッチをすったあとの
軸木
(
じくぎ
)
のように燃え果てる。
親は眺めて考えている
(新字新仮名)
/
金森徳次郎
(著)
檞
(
かしわ
)
、落葉松、
桧
(
ひのき
)
などの、斧の味を知らぬ大木が幾万本となく繁り合い光を遮っているからである。
神州纐纈城
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
と、その地図の真中へ、ポタリ、ポタリ、ポタリ、ポタリと、上の方から血が
滴
(
したた
)
って来た。驚いて天井を見上げると、
桧
(
ひのき
)
の板を深紅に染めて生血が四角に染み出している。
神州纐纈城
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
年を経た松や
桧
(
ひのき
)
や杉、梧桐や柏の喬木が、萩や
満天星
(
どうだん
)
や
櫨
(
はぜ
)
などの、灌木類とうちまじり、苔むした岩や
空洞
(
うろ
)
となった
腐木
(
くちき
)
が、それの間に
点綴
(
てんてつ
)
され、そういうおそろしい光景を
あさひの鎧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
▼ もっと見る
この
藪地
(
ジャングル
)
は四方十里、それほどにも渡る広大なもので、沼あり河あり丘あり谷あり、それを蔽うて松、杉、
柏
(
かしわ
)
、
桧
(
ひのき
)
、からまつ、
櫟
(
くぬぎ
)
、
栗
(
くり
)
、
白楊
(
しろやなぎ
)
などの喬木類が、昼は日光、夜は月光を
遮
(
さえぎ
)
り
あさひの鎧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
“桧(ヒノキ)”の解説
ヒノキ(檜木/檜/桧、学名:Chamaecyparis obtusa)は、ヒノキ科ヒノキ属の針葉樹。人工林として多く植栽されている。
(出典:Wikipedia)
桧
漢検準1級
部首:⽊
10画
“桧”を含む語句
桧垣
桧物町
桧皮葺
桧面
湯桧曽
湯桧曾