“樫”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かし96.1%
オーク1.9%
がき0.5%
がし0.5%
オウク0.5%
カシ0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
雪こそは降り出さなかったが、その灰色をした雪雲の下に、骨を削ったような櫟(くぬぎ)や樫(かし)の木立は、寒い木枯(こがらし)に物凄い叫びをあげていた。
不幸 (新字新仮名) / 梶井基次郎(著)
例の暗褐色の樫(オーク)の骨組を白堊の壁の上にむきだして、ストラトフォドで見た同種の樣式よりは少し田舍臭くせせこましく出來てるが、一階よりも二階、二階よりも三階と
ウォリクの城 (旧字旧仮名) / 野上豊一郎(著)
罪(つみ)つくりなれ我(われ)ゆゑに人(ひと)二人(ふたり)まで同(おな)じ思(おも)ひにくるしむ共(とも)いざやしら樫(がき)の若葉(わかば)の露(つゆ)かぜに散(ち)る夕(ゆふ)ぐれの散歩(さんぽ)がてら梨本(なしもと)の娘(むすめ)病氣(びやうき)にて別莊(べつそう)に出養生(でやうじやう)とや見舞(みまひ)てやらんとて柴(しば)の戸(と)おとづれしにお八重(やへ)はじめて對面(たひめん)したり逢(あ)はゞ云(い)はんの千言百言(ちこともゝこと)うさもつらさも胸(むね)に呑(の)みて恩(おん)とも言(い)はず義理(ぎり)とも言(い)は
五月雨 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
昨日持込んだのは眞新らしい赤樫(がし)の千兩箱で、樽屋の燒印(やきいん)を捺(お)してありましたが、朝になつて見ると、それは手摺れのした古板の箱で、燒印も何んにも捺してはありません、その上
銭形平次捕物控:274 贋金 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
一抱えもありそうな樫(オウク)や胡桃(ウオルナット)の大樹、山毛欅(ビーチ)の大樹、原生マホガニイやパリサンダーの大樹等人力をもってしたならば、到底一日や二日では倒せそうもないくらいの大樹が、まだ折れ口も生々しく
令嬢エミーラの日記 (新字新仮名) / 橘外男(著)
框(カマチ)を毀(こわ)された問題の扉は、厚さ二寸もある樫(カシ)の木で、縦に長く、巾三寸位の山形の彫んだ刻みが、一行ずつ、違(ちが)い互(たがい)の切り込み模様がついていた。
雪 (新字新仮名) / 楠田匡介(著)