“樫鳥”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かしどり66.7%
かけす33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もう、私はあなたのジエィン・エアぢやなくつて、道化だうけの着物を着たお猿か——借物の羽根をつけた、樫鳥かしどりになつてしまひます。
祈りえた時、わらい声が風にゆれる高い葉の中に舞い上がった、それは眼に見えぬ鳥がそこにいて、樫鳥かしどりのように嘲けり鳴いているかと思われた。
(新字新仮名) / フィオナ・マクラウド(著)
鳥の中でも、かささぎとか、樫鳥かけすとか、くろつぐみとか、鶫とか、腕に覚えのある猟師なら相手にしない鳥がある。私は腕に覚えがある。
博物誌 (新字新仮名) / ジュール・ルナール(著)
太陽は入江の水平線へしゅの一点となって没していった。不弥うみみや高殿たかどのでは、垂木たるき木舞こまいげられた鳥籠とりかごの中で、樫鳥かけすが習い覚えた卑弥呼ひみこの名を一声呼んで眠りに落ちた。
日輪 (新字新仮名) / 横光利一(著)