“卑弥呼”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ヒミコ57.1%
ひみこ42.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
神功皇后と一つに考へられ易い魏書の卑弥呼ヒミコの如きも、其巫女としての呪術能力が此女性を北九州の一国主としての位置を保たして居たのであつた。
国文学の発生(第二稿) (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
政治はシャーマン教の司である女王卑弥呼ヒミコによって統べられ、それはたしかに半未開人の協同体社会であった。
あすへの話題 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
不弥うみの宮には、王女卑弥呼ひみこの婚姻の夜が来た。卑弥呼は寝殿の居室で、三人の侍女を使いながら式場に出るべき装いを整えていた。
日輪 (新字新仮名) / 横光利一(著)
天照大神あまてらすおおみかみがそうである。崇神すじん天皇がそうである。邪馬台やまたい卑弥呼ひみこもそうである。かくて国家の統一は「祭事の総攬そうらん」において遂げられた。
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)