“不弥”の読み方と例文
読み方割合
うみ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼は十数日の間深い山々を廻っていた。そうして、彼は不弥うみへ出た。かつてあの不弥の宮で生命を断たれようとした若者は彼であった。
日輪 (新字新仮名) / 横光利一(著)
不弥うみの宮には、王女卑弥呼ひみこの婚姻の夜が来た。卑弥呼は寝殿の居室で、三人の侍女を使いながら式場に出るべき装いを整えていた。
日輪 (新字新仮名) / 横光利一(著)
ぜなら、いまだかつて何者も制御し得なかった反絵の狂暴を、ただ一睨いちげいの視線の下に圧伏さし得た者は、不弥うみの女であったから。
日輪 (新字新仮名) / 横光利一(著)