“樫扉”の読み方と例文
読み方割合
かしど100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
樫扉かしどは内側に案外滑らかに開いた。扉をあけた男は、彼らを見ると更に入口を広くあけ、改った口調で挨拶した。
伸子 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
お高も、ほほえみ返そうとしたとき、ぎいとお白洲の樫扉かしどがあいて、大声に呼び込みがはじまった。
巷説享保図絵 (新字新仮名) / 林不忘(著)
翼のように東に張りだした洋館と、こちらの御所造りの境目に重い樫扉かしどがある。
我が家の楽園 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)