“黒樫”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くろがし80.0%
くろかし20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お甲は、取り残していた四尺ほどの黒樫くろがしの木剣を出した、武蔵が間でうけとった。り味と、重さと固い触感とが、に握ると、離したくない気持を彼に起させた。
宮本武蔵:02 地の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
でにぎりしめて、ぎゅうと、しごいてみると、伸びとりとの調和に、無限な味と快感がおぼえられる。武蔵は、お甲からもらった黒樫くろがしの木剣を常に離さなかった。
宮本武蔵:02 地の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
黒樫くろかしの腰板をまわした、天井の高い客間の南側は、いちめんにガラス扉で、そこから谷を見おろす、ひろびろとした芝生の庭に出られる。
あなたも私も (新字新仮名) / 久生十蘭(著)