『あなたも私も（あなたもわたしも）』

夏は終ったが、まだ秋ではない、その間ぐらいの季節…… 沖波が立ち、海はクラゲの花園になっている。渚に犬がいる。子供がいる。漁師が大きな魚籃をかついで、波うちぎわを歩いている。 秋波のうちかえす鎌倉の海は、房州あたりの鰯くさい漁村の風景と、す …

著者	久生十蘭
ジャンル	文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出	「毎日新聞」1954（昭和29）年10月29日～1955（昭和30）年3月24日
文字種別	新字新仮名
読書目安時間	約4時間30分（500文字/分）
朗読目安時間	約7時間29分（300文字/分）

作品に特徴的な語句

歩（ふ） 嫌（いと） 虚（うろ） 面（も） 辺（へ） 桑港（サン・フランシスコ） 傾（か） 端（はな） 焦（いら） 扇（おおぎ） 縁端（えんはな） 嫁（ゆ） 手代（クラーク） 谷（やつ） 警笛（シッフル） 磨（すり） 焦（あせ） 外（そ） 夫人（おく） 逢引（あいび） 通（つう） 荒地（あれじ） 稜（みね） 秘（ひ） 助（すけ） 畏（かしこま） 爽（さわやか） 取分（とりぶん） 可笑（おかし） 溝川（どぶかわ） 汎（パン） 外（はず） 奏（ひ） 枠（フレーム） 捕（つか） 嵌（はめ） 黒樫（くろかし） 魚籃（ぎょらん） 風除（かざよ） 金（きん） 逸（そ） 訛（なまり） 装（なり） 萎（な） 花圃（かほ） 縞（じま） 粋人（キャラント） 空（から） 盛（さか） 白（しら） 病（や） 澗（ま） 滑川（なめりかわ） 湖水（みずうみ） 温泉（ゆ） 水脈（みお） 気（け） 歳暮（くれ） 欺（だま） 横浜（はま） 横棒（バア） 業（ごう） 李（り） 札（さつ） 木繁（こしげみ） 日立（ひだて） 撮（と） 損（そこな） 捻（ね） 把手（とって） 手蹟（て） 手套（マフ） 床（ゆか） 庇（ひさし） 厭（いと） 切（せつ） 偽（にせ） 偏（かたよ） 他愛（たあい） 凍（こご） 女蕩（おんなたら） 冷水（ひや） 如（し） 嫉（や） 嫌（いや） 否（いや） 劬（いた） 苛（いじ） 内部（なか） 茫漠（ぼうばく） 内張（うちばり） 菫（すみれ） 萎（しお） 傷（いた） 萱（かや） 落魄（らくはく） 葎（むぐら） 葡萄（ぶどう） 葺（ふ） 蝶蘭（ちょうらん）