“茫漠”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぼうばく93.8%
ばうばく3.8%
ぼんやり2.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
老耄(ろうもう)していた。日が当ると茫漠(ぼうばく)とした影が平(たいら)な地面(じべた)に落ちるけれど曇っているので鼠色の幕を垂れたような空に、濃く浮き出ていた。
扉 (新字新仮名) / 小川未明(著)
それ等幼年時代の些細(ささい)な出来事が、昨日の事よりももつとありありと(その時の彼には昨日のことはただ茫漠(ばうばく)としてゐた)
御米(およね)は又(また)立(た)ち上(あが)つて、洋燈(らんぷ)を手(て)にした儘(まゝ)、間(あひ)の襖(ふすま)を開(あ)けて茶(ちや)の間(ま)へ出(で)た。暗(くら)い部屋(へや)が茫漠(ぼんやり)手元(てもと)の灯(ひ)に照(て)らされた時(とき)、御米(およね)は鈍(にぶ)く光(ひか)る箪笥(たんす)の環(くわん)を認(みと)めた。
門 (旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)