トップ
>
茫漠
>
ばうばく
ふりがな文庫
“
茫漠
(
ばうばく
)” の例文
それ等幼年時代の
些細
(
ささい
)
な出来事が、昨日の事よりももつとありありと(その時の彼には昨日のことはただ
茫漠
(
ばうばく
)
としてゐた)
田園の憂欝:或は病める薔薇
(新字旧仮名)
/
佐藤春夫
(著)
年
(
とし
)
の
暮
(
くれ
)
に、
事
(
こと
)
を
好
(
この
)
むとしか
思
(
おも
)
はれない
世間
(
せけん
)
の
人
(
ひと
)
が、
故意
(
わざ
)
と
短
(
みじか
)
い
日
(
ひ
)
を
前
(
まへ
)
へ
押
(
お
)
し
出
(
だ
)
したがつて
齷齪
(
あくせく
)
する
樣子
(
やうす
)
を
見
(
み
)
ると、
宗助
(
そうすけ
)
は
猶
(
なほ
)
の
事
(
こと
)
この
茫漠
(
ばうばく
)
たる
恐怖
(
きようふ
)
の
念
(
ねん
)
に
襲
(
おそ
)
はれた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
平次は
茫漠
(
ばうばく
)
とした顏を擧げました。
銭形平次捕物控:188 お長屋碁会
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
茫
漢検1級
部首:⾋
9画
漠
常用漢字
中学
部首:⽔
13画
“茫漠”で始まる語句
茫漠性