“内部”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なか64.7%
ないぶ17.6%
うち10.3%
うちら2.9%
なかみ2.2%
うちわ0.7%
ようす0.7%
インテリオル0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
檻(おり)の戸をあけてそっと内部(なか)にはいると、見かけは鈍重そうな氷原の豹どもも、たちまち牙を露(む)きだし、野獣の本性をあらわしてくる。
人外魔境:08 遊魂境 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
一同(どう)は大動搖(だいどうえう)を始(はじ)めた。早(はや)く中(なか)が見(み)たいからである。けれども永(なが)く密閉(みつぺい)せられてある岩窟(がんくつ)の内部(ないぶ)には、惡瓦斯(あくぐわす)を發生(はつせい)して居(ゐ)るに相違(さうゐ)ない。
とたんに、紙帳の裾が翻(ひるがえ)り、内部(うち)から掬(すく)うように斬り上げた刀が、廊下にころがったままで燃えている、燭台の燈に一瞬間輝いた。
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
脚が微かにふるえて、一人の力では押え切れぬくらいの力で動こうとした。足の指は、皆内部(うちら)へ曲って、苦痛をこらえていた。眉も、眼も、脣も、頬も、苦しそうに歪んで来た。
南国太平記 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
兎も角も其丈(それだけ)は丁寧に内部(なかみ)を開けて見て、それから蓮太郎の著したものは無造作に一方へ積重ねた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
このごろ、あなたが衝(しょう)にあたってお出(いで)でないという事が、新婦人協会の内部(うちわ)もめをおこしたというのを聞き、今更と思う思いがいたしました。
平塚明子(らいてう) (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
……私はそれから裏口の梔子(くちなし)の蔭に莚(むしろ)を敷きまして、煙管(きせる)を啣(くわ)えながら先刻(さいぜん)の蒸籠(せいろ)の繕(つくろ)い残りを綴(つづ)くっておりましたが、そこから梔子の枝越しに、離家の座敷の内部(ようす)が真正面(まむき)に見えますので
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
角窓のそのひとつの内部(インテリオル)に
東京景物詩及其他 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)