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ないぶ
内部は
案外綺麗でありますから、ちょっとこゝで
住居してもよいと
思ふほどであります。
道理で
時には
乞食などが、この
石室に
住んだりしてをります。
それで
葉の
内部に
色のある
液を
含んで、その
強い
光を
遮るわけで、つまり
若葉が
自分自身の
保護をするのです。
『
外部だとか、
内部だとか……。いや
私には
然云ふ
事は
少しも
解らんです。
私の
知つてゐる
事は
唯是丈です。』と、
彼は
立上り、
怒つた
眼で
院長を
睨み
付ける。