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若葉
君が
御名得し
祐の井の、
井のほとりの
常磐木や、
落葉木の
若葉して、
青葉となりて、
落葉して、
年また年と
空宮に年は
遷りぬ
四十五。
たけおは、ぼんやりと
前に
立って、あちらの
高い
木の
若葉が、
大空にけむっているのを、
心から、
美しいと
思って、ながめていました。
これで
木の
若葉の
美しい
色や、
新緑の
緑色のこともおわかりになつたと
思ひますから、
次ぎには
樹木の
生活について
少しお
話をしませう。