“御名”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
みな66.1%
おんな28.8%
おな3.4%
ぎょめい1.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
北畠きたばたけ権中納言ごんちゅうなごん具行ともゆきの手で、天皇後醍醐の御名みなによる徴兵の秘勅が、諸国の武門へむかって発せられた。
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
我は餘りの堪へ難さに、口に聖母マドンナ御名みなを唱へて、瓶裡へいりの薔薇一輪摘み、そを唇に押し當てつゝ心には猶アヌンチヤタが上を思へり。
とにかく何とかしてデニー博士以下われらの生命を助けたまえと、ふだんは我慢づよい河合もついに神の御名みなとなえたのだった。
火星探険 (新字新仮名) / 海野十三(著)
イエス・キリストの御名みなによって、父なる神の御名によって、聖霊の御名によって、教会のために、国のために、世界のために、「君よ、金を溜めたまえ」というて
後世への最大遺物 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
いよいよごんごろがね出発しゅっぱつした。老人達ろうじんたちは、またほとけ御名みなとなえながら、かねにむかって合掌がっしょうした。
ごんごろ鐘 (新字新仮名) / 新美南吉(著)
しかもその誓約は日本でいえば弓矢八幡、八百万やおよろずの神々というが如く天にします神の御名おんなに於て厳格に約束したのである。
読み終らぬうちに、あっと一声少年は驚きの声を上げた。女王の御名おんなの下にさらに……黒インキで、アルセーヌ・ルパンと書いてある。
僭越せんえつでおざろう。何で一木下ごときを、世人がとがめよう。織田軍として行うたことは、すべて殿の御名おんなに帰してくる」
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
由来記や旧記の録するところにれば、村々島々の御岳拝所うたきはいしょには、それぞれの神の御名おんながあって、名の意味は少しでもまだ説明せられていない。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
神体とあがめたるは、その光紫の一大明星みようじようにて、御名おんな大御明尊おおみあかりのみことと申す。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
何と書いてある、奥平大膳大夫おくだいらだいぜんのたいふ御名おながあるではないかと大造たいそうな権幕だから、
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
「ナ、何という……御名おなだ」
白髪小僧 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
竜之助の思い浮ぶ知識はこれだけのもので、その七代のうちにどのお方が女帝におわしまし、その御名ぎょめいをなんと申し上げたかというところまでは届かないのです。
大菩薩峠:08 白根山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)