“立上”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たちあが81.7%
たちのぼ8.3%
のぼ5.0%
たてがみ3.3%
たちあ1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
可愛かはいさうに景氣けいきのよいこゑ肺臟はいざうからこゑいたのは十ねんぶりのやうながして、自分じぶんおもはず立上たちあがつた。れば友人いうじんM君エムくんである。
湯ヶ原ゆき (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
二枚の疊を裏返して、白布を敷き詰め、前の經机には、觀音經が一卷、その側には、ユラユラと香煙が立上たちのぼつて居ります。
黄金色こがねいろに藻の花の咲く入江いりえを出ると、広々とした沼のおも、絶えて久しい赤禿あかはげの駒が岳が忽眼前におどり出た。東の肩からあるか無いかのけぶり立上のぼって居る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
秋作氏の親友で、キャラコさんを本当の妹のようにかあいがってくれる立上たてがみ氏という若い博士が、ついこのころ、ミュンヘンから帰って来た。
キャラコさん:03 蘆と木笛 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
奧樣おくさま立上たちあがつて、わたし大層たいそう邪魔じやまをしました、それならばるべくはややすむやうにおわたしつてるばかりの身體からだやへあいだことさむいとても仔細しさいはなきに、かまひませぬかられをておいで
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)