“たてがみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:タテガミ
語句割合
90.6%
鬣毛3.4%
立上1.7%
鬣髪1.7%
0.9%
0.9%
鬣逆0.9%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
薄いござを掛けた馬のからだはビッショリとぬれて、あらく乱れたたてがみからはしずくしたたる。
千曲川のスケッチ (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
空車からぐるまを曳いた馬がいかにも疲れたらしく、たてがみを垂れ、馬方うまかたの背に額を押しつけながら歩いて行く。
元八まん (新字新仮名) / 永井荷風(著)
彼は手綱たづなの切れた暴馬あれうまのように、むやみに鬣毛たてがみを振り立てて狂い廻っているのを無上の楽しみとしていた。
籠釣瓶 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
たばねたり解いたりして、馬の鬣毛たてがみのように一つの組糸としてたばねてやると、女はその頭を垂れて溜め息をついて、さも嬉しそうに見えましたが、やがて突然に言いました。
秋作氏の親友で、キャラコさんを本当の妹のようにかあいがってくれる立上たてがみ氏という若い博士が、ついこのころ、ミュンヘンから帰って来た。
キャラコさん:03 蘆と木笛 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
佐伯氏にたいする愛の感情は、秋作氏や立上たてがみ氏にたいするそれとちっとも変わりがないように思う。
キャラコさん:03 蘆と木笛 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
臠肉しゝむら厚く、うなじとりに似て鬣髪たてがみ膝を過ぎ、さながら竜に異ならず、四十二の旋毛つむじは巻いて脊に連なり
けさから一旦衰えかかった木枯しがまたはげしく吹きおろしてきて、馬の鬣髪たてがみのような白い浪が青空の下に大きくおどり狂っていた。
(新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
当時は特に留意せなんだが、ほどなく老人死した後考うるに、らく和名川原毛黒いたてがみの白馬だというから、不毛に当らず。
次にアジアの野驢、これは耳大にも小にも過ぎず、尾は長い方、背条黯褐で、頭より尾に通りたてがみあり。
当時の人が骨や馴鹿トナカイ角に彫り付けた野馬の図から推して、その野馬は小柄で身重く、たてがみと尾あらくて、近時全滅した南ロシアのタルパンてふ野馬や
さながら狂馬のごとくに鬣逆たてがみ立てながら、いななきつづけて挑みかかったと見るまに、疾走中の早馬は、当然のごとく打ちおどろいて、さッと棒立ちになりました。