“呼氣”の読み方と例文
新字:呼気
読み方割合
いき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
荷馬橇の馬は、狹霧(さぎり)の樣な呼氣(いき)を被(かぶ)つて氷の玉を聨ねた鬣(たてがみ)を、寒い光に波打たせながら、風に鳴る鞭を喰つて勢ひよく駈けて居た。
菊池君 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
停車場から宿屋まで、僅か一町足らずの間に、夜風の冷に頥を埋めた首卷が、呼氣(いき)の濕氣(しめりけ)で眞白に凍つた。
菊池君 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
目を瞑ると、好い香のする葩(はなびら)の中に魂が包まれた樣で、自分の呼氣(いき)が温かな靄の樣に顏を撫でる。
菊池君 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)