“呼応”の読み方と例文
読み方割合
こおう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
べつに兵庫、摂津方面からも西国の反官軍が尊氏に呼応こおうし、淀、山崎の口へ攻めのぼって来るとさかんな風説だったのでもある。
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
由蔵は垢摺あかすりを持ったまま呆然ぼうぜん案山子かかしのように突っ立っている。二人の職人風のつれは、それと見るより呼応こおうして湯槽の傍へ駆けつけて来た。
電気風呂の怪死事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
彼の名声はやがてヘンデルと東西呼応こおうし得るほど有名になった。バッハがドレスデンに旅行したとき、フランス人名風琴手マルシャンに競演を挑まれたのはこの頃のことである。
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂野村あらえびす(著)