“なかみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
内容31.6%
中実19.3%
中身14.0%
中味12.3%
刀身10.5%
内部3.5%
中真1.8%
中見1.8%
内実1.8%
内實1.8%
(他:1)1.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いいながら内容なかみをつかみ出した。巻き紙がほぐれて、ばらり、手から膝へ垂れた。それを風が横ざまに吹き流した。
巷説享保図絵 (新字新仮名) / 林不忘(著)
此所ここに居る自分と同じ運命の人間は、大約かれこれ三千人と云う話だが、内容なかみは絶えず替って居る。
監獄部屋 (新字新仮名) / 羽志主水(著)
「しかし、クヮイズ侍が、どれほど陳腐ちんぷな頭なりや、西瓜すいかではないが、叩いて中実なかみを試みるのも一興だぞ」
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
はいりしなに郵便箱をあけると桃色の此頃よく流行はやる様な封筒と中実なかみを一緒にした様なものが自分の処へ来て居た。
千世子(二) (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
ちょっとあたりを見廻して、たもとの八ツ口から出したのは、商人持あきんどもちのかわ財布、中身なかみを抜いて、
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
人穴城ひとあなじょうという外廓がいかくは焼けおちたが、中身なかみ魔人まじんどもはのこらず逃亡してしまった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あなたは、いつでも知らん顔をして居りますし、私だって、すぐその角封筒の中味なかみを調べるような卑しい事は致しませんでした。
きりぎりす (新字新仮名) / 太宰治(著)
……それにしても、重詰ぢうづめ中味なかみのまゝつてかへことはない、とおもつたが、成程なるほどわたし家内かないだつて
火の用心の事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
その寸法は、およそ三尺の刀身なかみへ、二尺二、三寸の柄をつける。三尺以上の刀になれば、それに三尺もある長柄をすげる場合もある。
剣の四君子:03 林崎甚助 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
両眼りょうがんなみだを一ぱいめて、赤心まごころこめてわたされた紀念きねん懐剣かいけん——それは刀身なかみといい
兎も角も其丈それだけは丁寧に内部なかみを開けて見て、それから蓮太郎の著したものは無造作に一方へ積重ねた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
「しかし、相川君、内部なかみも同じように進んでいるんだろうか」
並木 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
『誌略』に雲住寺縁起に載った、秀郷の鏃を見んと、洛西妙心寺に往って見ると、鏃甚だ大にしてまた長く、常人の射るべき物ならず、打根うちねのごとし、打根は射る物でなく手に掛けて人に打ち付くる物なり、尚宗とある銘の彫刻および中真なかみの体
現代の木曽の馬市は、九月行なわれる中見なかみの市と、半夏至を中にして行なわれる、おけつげという二つしかない。
剣侠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
胸元から大きな丸いものがこみ上げて来る様な臭いの眠り薬、恐しげに光る沢山の刃物、手術のすみきらない内に、自然と眠りがめかかってうめいた太い男の声、それから又あの手を真赤にして玩具をいじる様に、人間の内実なかみをいじって居た髭むじゃな医者の顔
栄蔵の死 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
ヂュリ 内實なかみの十ぶん思想しさうは、言葉ことばはなかざるにはおよばぬ。
丑松は考深い目付を為乍しながら、父の死をおもひつゞけて居ると、軈て種牛の毛皮も悉皆すつかり剥取られ、角も撃ち落され、脂肪に包まれた肉身なかみからは湯気のやうな息の蒸上むしのぼるさまも見えた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)