トップ
>
内容
>
なかみ
ふりがな文庫
“
内容
(
なかみ
)” の例文
神
(
かみ
)
に
祀
(
まつ
)
られたといえば、ちょっと
大変
(
たいへん
)
なことのように
思
(
おも
)
われましょうが、
内容
(
なかみ
)
は
決
(
けっ
)
してそれほどのことではないのでございまして……。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
運ぶんだぜ。そんな時に、
内容
(
なかみ
)
が水でないなんて、誰が気がつくものか。俺はマシュースの言葉は信用しないよ。奴は冗談に云っただけだよ
赤い手
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
「ところが、
内容
(
なかみ
)
はモリエルの『タルチュフ』なんだよ。見給え、ドーミエの口絵で、あの
悪党坊主
(
ブラック・モンク
)
が
嗤
(
わら
)
っているじゃないか」
黒死館殺人事件
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
節子に起って来た
憂鬱
(
ゆううつ
)
の何であったかは、旅で
貰
(
もら
)
ったかずかずの手紙の
内容
(
なかみ
)
と相待って、何もかも一息に岸本の胸に解けて来るように成った。
新生
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
地獄
(
ぢごく
)
の
夜叉
(
やしゃ
)
の
肉體
(
からだ
)
には
何者
(
なにもの
)
を
住
(
す
)
ませうとや? あんな
内容
(
なかみ
)
にあのやうな
表紙
(
へうし
)
を
附
(
つ
)
けた
書
(
ほん
)
があらうか? あんな
華麗
(
りっぱ
)
な
宮殿
(
きゅうでん
)
に
虚僞
(
うそ
)
譎詐
(
いつはり
)
が
棲
(
すま
)
はうとは!
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
▼ もっと見る
いいながら
内容
(
なかみ
)
をつかみ出した。巻き紙がほぐれて、ばらり、手から膝へ垂れた。それを風が横ざまに吹き流した。
巷説享保図絵
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
……私は確かにあの風呂敷包みの
内容
(
なかみ
)
を見たのだが……僅かの間に、あんなに埃がたかる筈はないわけだが……。
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
見ようか見まいか、何事もない清浄な妻として考えていたい。という思いと、何かしら凡てを知りたいという慾望とで思い迷った揚句、遂に
内容
(
なかみ
)
を出しました。
消えた霊媒女
(新字新仮名)
/
大倉燁子
(著)
お豊の寝室にあった
箪笥
(
たんす
)
の引き出しが一つ残らず開けたまんまになり、その
内容
(
なかみ
)
が攪き乱されているところを見ると、殺害の動機は窃盗であると察せられました。
白痴の知恵
(新字新仮名)
/
小酒井不木
(著)
此所
(
ここ
)
に居る自分と同じ運命の人間は、
大約
(
かれこれ
)
三千人と云う話だが、
内容
(
なかみ
)
は絶えず替って居る。
監獄部屋
(新字新仮名)
/
羽志主水
(著)
台所からコップを持って来て桶の横腹に穴をあけて
内容
(
なかみ
)
を受けてみる、舐めて試る。ブランディではない。揮発油でもないアルコウルである。重い、一つずつ二人掛りで動かした。
生きている戦死者
(新字新仮名)
/
牧逸馬
(著)
言っていけない言葉の中には、思い上った言葉だの、不心得な言葉が多く、だから一方では良心についての訓戒でもある。言葉遣いがいいということは、
内容
(
なかみ
)
がいいということでもある。
回想録
(新字新仮名)
/
高村光太郎
(著)
夜具の中へ首をすつ込めて足を縮めて、冷えた身體の暖まるので、いゝ氣持になつてゐたが、すると今見た手紙の
内容
(
なかみ
)
がいろ/\に想像され出して、自分に女房の出來るのが不思議でならなかつた。
入江のほとり
(旧字旧仮名)
/
正宗白鳥
(著)
そして何時の間にかお前はその
内容
(
なかみ
)
をひき出してたのしむで居る。
わが児に
(新字新仮名)
/
加藤一夫
(著)
と云って、包にはあるアルカロイドの名が書いてありますが、
内容
(
なかみ
)
は僕のポケットに偶然入っていた催眠剤なんですよ。
聖アレキセイ寺院の惨劇
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
が、
内容
(
なかみ
)
からいえば、それは
現世
(
げんせ
)
ではとても
思
(
おも
)
いもよらぬような、
不思議
(
ふしぎ
)
な、そして
物凄
(
ものすご
)
い
光景
(
こうけい
)
なのでございました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
『懴悔録』の広告を見つけた時の
喜悦
(
よろこび
)
から、飯山の雑誌屋で一冊を買取つて、其を抱いて
内容
(
なかみ
)
を想像し乍ら下宿へ帰つた時の
心地
(
こゝろもち
)
、読み耽つて心に深い感動を受けたこと
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
美人は多く
玩弄用
(
がんろうよう
)
で、
内容
(
なかみ
)
のお粗末なのが通り相場になっていると聞くが、その園絵、花も
果
(
み
)
もあるほんとうの美人で、美人とは美しい人と書く。人は、形の美よりも心の美である。
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
卿
(
そなた
)
の
戀
(
こひ
)
の
盟約
(
ちかひ
)
は
内容
(
なかみ
)
の
無
(
な
)
い
空誓文
(
からぜいもん
)
、なりゃこそ
養育
(
はごく
)
まうと
誓
(
ちか
)
うた
戀
(
こひ
)
をも
殺
(
ころ
)
してのけうと
爲
(
し
)
やるのぢゃ、
卿
(
そなた
)
の
分別
(
ふんべつ
)
は
姿
(
すがた
)
や
戀
(
こひ
)
の
飾
(
かざり
)
ぢゃが、
本體
(
ほんたい
)
が
善
(
よ
)
うないので
不具
(
かたは
)
となり、
愚
(
おろか
)
な
卒
(
そつ
)
が
藥筐
(
くすりいれ
)
の
火藥
(
くわやく
)
のやうに
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
しかし、封を切って、
内容
(
なかみ
)
を
一瞥
(
いちべつ
)
した瞬間に、どうしたことか彼の瞳から輝きが失せ、全身の怒張がいっせいに
弛
(
ゆる
)
んでしまって、その紙片を力なげに卓上へ抛り出した。
黒死館殺人事件
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
内容
(
なかみ
)
よりも
外形
(
うわべ
)
を
尚
(
たっと
)
ぶ
現世
(
げんせ
)
の
人
(
ひと
)
の
眼
(
まなこ
)
は、それで
結構
(
けっこう
)
くらませることができても、こちらの
世界
(
せかい
)
ではそのごまかしはきかぬ。すべては
皆
(
みな
)
神
(
かみ
)
の
眼
(
め
)
に
映
(
うつ
)
り、
又
(
また
)
或
(
あ
)
る
程度
(
ていど
)
お
互
(
たがい
)
の
眼
(
め
)
にも
映
(
うつ
)
る……。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
内容
(
なかみ
)
は、左膳の計略で壺にはあらで、
隅田川
(
すみだがわ
)
の水に洗われたまるい河原の石……いずれをいずれと
白真弓
(
しらまゆみ
)
と、左膳がその石のおもてに一筆ふるってあったのは剣怪ちかごろの大出来だったが
丹下左膳:02 こけ猿の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
毎時
(
いつも
)
演説の前には
内容
(
なかみ
)
の話が出て、
斯様
(
かう
)
言ふ積りだとか、
彼様
(
あゝ
)
話す積りだとか、
克
(
よ
)
く飯をやり乍ら其を我輩に聞かせたものさ。ところが、君、今夜に限つては
其様
(
そん
)
な話が出なかつたからねえ。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
それは、荒涼たる時間の詩であろう。この
内容
(
なかみ
)
のない硝子器が、絶えず何ものかを期待しながらも、空しく数十年を過してしまって、しかも未だもって充されようとはしないのだ。
黒死館殺人事件
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
「しかし、私はあくまでも、
内容
(
なかみ
)
は壺ではねえと存じますので」
丹下左膳:02 こけ猿の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
問題の鎧櫃の
内容
(
なかみ
)
などをきいてみると——。
つづれ烏羽玉
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
内
常用漢字
小2
部首:⼌
4画
容
常用漢字
小5
部首:⼧
10画
“内”で始まる語句
内
内儀
内部
内々
内証
内外
内裏
内證
内密
内輪