“何者”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なにもの74.3%
だれ5.7%
なに5.7%
なん5.7%
なあに2.9%
なにか2.9%
なんとなれば2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
半年ばかり經(たつ)と何者(なにもの)とも知れず、墓(はか)を發(あば)いて石を盜(ぬす)み去(さつ)たものがある。子は手掛(てがかり)がないので追(お)ふことも出來ず其まゝにして二三日經(たつ)た。
石清虚 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
何者(だれ)か向こうで呼んでいる。そんなように彼女には思われるのであった。
剣侠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「いったい池の底に何者(なに)がいたんでしょう。」
幼年時代 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
「そんなら、今この室(へや)の外で二人の警官に捕まっている男は何者(なん)だい」
見開いた眼 (新字新仮名) / モーリス・ルヴェル(著)
え、眞(ほ)んの少しばかしね。何者(なあに)、飮まなけア飮まないでも濟むんですけども、氣が欝(うつ)した時なんか一ツ猪口(ちよこ)戴(いただ)くてえと、馬鹿に好(い)い氣持になツて了ふもんですから、つい戴く氣になツて了ふのですの。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
お姉様!(舟は水門の方にゆるゆると流れ行く)お姉様! 舟は何者(なにか)に引っぱられて行くように水門の方へ流れるんですよ。
レモンの花の咲く丘へ (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
何者(なんとなれば)、力の働くところは現在のみである。逆に力が働く故を以て「現在」と云ふことが出来る。即ち過去にも意識はあつた。「意識する力」と「意識対象」と「意識内容」は確にあつた。
意識と時間との関係 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)