“所以者何”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ゆえんはな50.0%
ゆゑいかに50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
所以者何ゆえんはなにといふに、諸芸術はこれを自由競争に一任するとき、その趣味の卑陋ひろうに陥ることを免れざればなり。今の諸国の上流社会は、資産あるものと教育あるものと相分れたり。
亜米利加の思出 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
忽ち喝采の聲は柱をゆるがさんとせり。こは未だその藝を讚むるならずして、先づ其色を稱ふるなり。所以者何ゆゑいかにといふに、彼は今わづかぢやうに上りて、未だ隻音せきおんをも發せざればなり。