“なあに”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
51.5%
何有45.5%
何者3.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なあに。あいつは二ひきともきびんだからだいじょうぶだよ。」と言っているうちに、馬車は、十四、五けん手前で、ぱたりととまりました。
やどなし犬 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
其麽そんな声で言ふと聞えるよ。何有なあに、道庁の学務課へ出てゐる小役人だがね。昔から壁に耳ありで、其麽どんな処から計画が破れるか知れないからなあ。』
札幌 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
え、んの少しばかしね。何者なあに、飮まなけア飮まないでも濟むんですけども、氣がうつした時なんか一ツ猪口ちよこいただくてえと、馬鹿にい氣持になツて了ふもんですから、つい戴く氣になツて了ふのですの。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)