トップ
>
何有
>
なあに
ふりがな文庫
“
何有
(
なあに
)” の例文
「
何有
(
なあに
)
、これで
可
(
い
)
いさ、
澤山
(
たくさん
)
だ。何うにか
辛抱
(
しんぼう
)
の出来んこともあるまい。人間は、肉は喰はなくつても活きてゐられる動物よ。」
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
『
其麽
(
そんな
)
声で言ふと聞えるよ。
何有
(
なあに
)
、道庁の学務課へ出てゐる小役人だがね。昔から壁に耳ありで、
其麽
(
どんな
)
処から計画が破れるか知れないから
喃
(
なあ
)
。』
札幌
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
常の湯村はたゞ
鷹揚
(
おうやう
)
に、「
何有
(
なあに
)
、喰べる位の事なら何時まで居ても好い、ユツクリ勤口を探すさ。」
茗荷畠
(新字旧仮名)
/
真山青果
(著)
『其麽聲で言ふと聞えるよ。
何有
(
なあに
)
、道廳の學務課へ出てゐる小役人だがね。昔から壁に耳ありで、其麽處から計畫が破れるかも知れないから喃。』
札幌
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
「
何有
(
なあに
)
」と
被
(
かぶ
)
せて「養生さへすれば可いといふことだが、何分家が此の通ぢやて、思はしく行かんのでナ。」
昔の女
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
▼ もっと見る
「
改代町
(
かいたいちやう
)
を廻つちや大変です、
何有
(
なあに
)
最少しですよ。」と車夫は動かない。
茗荷畠
(新字旧仮名)
/
真山青果
(著)
恁
(
か
)
う智恵子が言つた。
女児等
(
こどもら
)
は、
何有
(
なあに
)
男に敗けはしないと口々に騒いだが、
結句
(
けつく
)
智恵子の言葉に従つて鶴飼橋に来た。
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
「
何有
(
なあに
)
、僕は些と
此様
(
こんな
)
な箇所が
性
(
しやう
)
に
適
(
かな
)
つてゐるんでね。」
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
「
何有
(
なあに
)
、
関
(
かま
)
はんさ、お互の事だもの。」
茗荷畠
(新字旧仮名)
/
真山青果
(著)
奈何して小學教育を破壞するかと訊くと、
何有
(
なあに
)
ホンの少しの違ひです、人を生れた時の儘で大きくならせる方針を取れや可いんですと答へられました。
足跡
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
奈何
(
どう
)
して小学教育を破壊するかと訊くと、
何有
(
なあに
)
ホンの少しの違ひです、人を生れた時の
儘
(
まんま
)
で大きくならせる方針を取れや可いんですと答へられました。
足跡
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
『
祕
(
かく
)
すな!
何有
(
なあに
)
、解つてるよ、
確乎
(
ちやん
)
と解つてるよ。高が君等の行動が解らん樣では、これで君、札幌は狹くつても新聞記者の
招牌
(
かんばん
)
は出されないからね。』
札幌
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
『
何有
(
なあに
)
、毎年今日はそれ位なもんでごあんす。』と、十年もこの學校にゐる
土地者
(
ところもの
)
の秋野が喙を容れた。
足跡
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
『
秘
(
かく
)
すな!
何有
(
なあに
)
、解つてるよ、
確乎
(
ちやん
)
と解つてるよ。高が君等の行動が解らん様では、これで君、札幌はいくら狭くつても新聞記者の
招牌
(
かんばん
)
は出されないからね。』
札幌
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
『
何有
(
なあに
)
! 知らん顏をしてゐればそれで濟む。豈夫智惠子が言ひは
爲
(
し
)
まい。』と彼は少し落着いて來た。
鳥影
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
「
何有
(
なあに
)
! 知らん顔をしてゐればそれで済む。
豈且
(
まさか
)
智恵子が言ひは為まい。」と彼は少し落着いて来た。
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
『
何有
(
なあに
)
、
明々後日
(
やのあさつて
)
にならば、二十人は屹度來あんすでア、保險附だ。』と、秋野は鉛筆を削つてゐる。
足跡
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
『
何有
(
なあに
)
、
明々後日
(
やのあさつて
)
になれば、二十人は屹度来あんすでア。保険付だ。』と、秋野は鉛筆を削つてゐる。
足跡
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
『
何有
(
なあに
)
、大丈夫でごあんす。年は老つても、』と又搖り上げて、『さあ、松藏が先に立ちますべ。』
鳥影
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
『
何有
(
なあに
)
、大丈夫でごあんす。年は
老
(
と
)
つても、』と
復
(
また
)
揺り上げて、『さあ、松蔵が先に立ちますべ。』
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
『
何有
(
なあに
)
、たかが知れた田舍女ぢやないか!』と、信吾は足の緩んだも氣が附かずに、我と我が
撓
(
ひる
)
む心を嘲つた。人妻となつた清子に顏を合せるのは、流石に
快
(
こゝろよ
)
くない。
鳥影
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
『
何有
(
なあに
)
、毎年今日はそれ位なもんでごあんす。』と、十年もこの学校にゐる
土地者
(
ところもの
)
の秋野が
喙
(
くち
)
を容れた。『授業の始まる日になれば、また二十人位ア来あんすでア。』
足跡
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
『
何有
(
なあに
)
、姉や心配無えでヤ。
何
(
ど
)
の村さ行つたて、俺の酒呑んでゐねえ巡査一人だつて無えがら。』
刑余の叔父
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
何有
(
なあに
)
ハア、俺みたいな惡黨女にや神樣も佛樣も
死
(
くたば
)
る時で
無
(
え
)
えば用ア無えどもな。何だべえせえ。
赤痢
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
徒らに目を輝かし、眉をぴり/\さして、そして直ぐに、
何有
(
なあに
)
、今言はなくても可いと思つた。
葉書
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
『畜生奴! ハハヽヽ、先を越しやがつた。
何有
(
なあに
)
、好し、好し、まだ二三軒心当りがある。』
札幌
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
『
何有
(
なあに
)
!』とお由は又言つた。そして、
先刻
(
さつき
)
から三度目の同じ
弁疏
(
いひわけ
)
を、同じ様な詰らな相な口調で付加へた、『晩方に庭の
台木
(
どぎ
)
さ
打倒
(
ぶんのめ
)
つて
撲
(
ぶ
)
つたつけア、腰ア痛くてせえ。』
赤痢
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
『
何有
(
なあに
)
!』とお由は又言つた。そして、先刻から三度目の同じ
辯疏
(
いひわけ
)
を、同じ樣な詰らな相な口調で附け加へた、『晩方に庭の
臺木
(
どぎ
)
さ
打倒
(
ぶんのめ
)
つて
撲
(
ぶ
)
つたつけア、腰ア痛くてせえ。』
赤痢
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
『年は
老
(
と
)
るまいものさな。………
何有
(
なあに
)
………然し五里や十里は………まだまだ………』
道
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
何有
(
なあに
)
ハア、
俺
(
おら
)
みたいな
悪党女
(
あくたうをなご
)
にや神様も仏様も
死
(
くたば
)
る時で
無
(
ね
)
えば用ア無えどもな。
赤痢
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
『
何有
(
なあに
)
ハア、月々三両せえ出せば、
死
(
くたば
)
るまででも置いて
遣
(
や
)
べえどら。』
赤痢
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
『
何有
(
なあに
)
ハア、月々三兩せえ出せば、
死
(
くたば
)
るまでも置いて
遣
(
や
)
べえどら。』
赤痢
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
『
何有
(
なあに
)
、惡い處へは行かないから、安心して先に出て呉れ給へ。』
札幌
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
そして直ぐに、
何有
(
なあに
)
、今言はなくても可いと思つた。
葉書
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
何
常用漢字
小2
部首:⼈
7画
有
常用漢字
小3
部首:⽉
6画
“何”で始まる語句
何
何処
何時
何故
何人
何方
何卒
何處
何日
何事