葉書はがき
××村の小學校では、小使の老爺に煮炊をさして校長の田邊が常宿直をしてゐた。その代り職員室で使ふ茶代と新聞代は宿直料の中から出すことにしてある。宿直料は一晩八錢である。茶は一斤半として九十錢、新聞は郵税を入れて五十錢、それを差引いた殘餘の一圓 …
作品に特徴的な語句
はう おやぢ さま 此方こちとら せは こつそ 彼方むかう あし いゝえ づゝ はづ きり そつ 御緩ごゆつく 父爺ぢぢい 仍且なほかつ 何方どつち せん あきら 橄欖おりいぶ ひど ひそ 老爺おやぢ だま 跛者ちんば たゞ 先刻さつき まる 可笑をか わい 好事ものずき 居所ゐどころ 屹度きつと 春蠶はるご 此村こゝ 消印スタンプ 穿うが しま 薩張さつぱり 親爺おやぢ 言振いひぶり 貴方あんた から 頑是ぐわんぜ 人氣ひとけ 何卒どうぞ 何有なあに 何處どこ おれ かし 全然まるで 其奴そいつ 取絞とつち 叩頭おじぎ 可厭いや とが わら つぐ 四邊あたり 太目ふとめ やす 對手あひて 平常ふだん 彼樣あゝ とく 怪訝けげん おそ 所爲せゐ 抛出なげだ 昨夜ゆうべ 時偶ときたま 此間こないだ 歩合ぶあひ 煙管きせる 煮炊にたき 獨言ひとりごと みんな 目的めあて 眞箇ほんと 眞顏まがほ 確然ちやん やしろ 私宅うち ふし 胴締どうじめ 膩汗あぶらあせ 與田よだ ふた 衣服きもの ころ
題名が同じ作品
葉書 (新字旧仮名)石川啄木 (著)