“喫”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
30.4%
15.9%
15.3%
きっ8.5%
7.5%
ふか4.6%
3.7%
あが3.3%
きつ2.7%
くら1.7%
(他:31)6.4%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“喫”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸71.0%
文学 > 中国文学 > 小説 物語31.1%
文学 > 日本文学 > 小説 物語9.9%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
チンとはなをかんで物をも云わず巻煙草に火を移し、パクーリ/\とみながらジロリ/\と怖い眼で治平の顔を見るばかり
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
卓隣りの秋野は其煙草入を出して健にすすめたが、渠は其日一日まぬ積りだつたと見えて、煙管も持つて来てゐなかつた。
足跡 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
そして其側に四十近くのこれも丸髷に結つた、円顔の、色の稍〻黒い、朴訥ぼくとつさうな女が、長煙管で煙草をつて居た。
世の中へ (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)
それが明日あすからといふかれそののこつた煙草たばこほとんど一にちつゞけた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
それは今日の昼飯ひるめしに怪しい僧にもけ、じぶん達もったような三個みっつ黍団子きびだんごであった。
岩魚の怪 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
朝になってみると、お滝は平生いつものようにおとなしく起きて、新一といっしょに朝飯をったがへつに変ったこともなかった。
狐の手帳 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
そうとはちっとも知らずに、食堂に入って飯を食っていると、突然この顔に出食でっくわして一驚いっきょうきっした。
満韓ところどころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
先年、二年あまりアメリカの研究所で仕事をして見て、日本とくらべてあまりにも研究能率の差があるのに、一驚をきっした。
線香の火 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
菊子がその報告を受けたのは恵比須屋で朝餐をべていた時であった。彼女は食事もそのままにして、遺骸の引取りに出かけた。
空中征服 (新字新仮名) / 賀川豊彦(著)
其れでも足らないで、お八ツにお煎を三枚貰ったのを、せびって五枚にして貰って、二枚はべて、三枚は又ポチに遣る。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
新吉は、まだ一つ二つ自分の方の都合をならべた。お国はじっと考え込んでいたが、大分経ってから、莨をふかし出すと一緒に、
新世帯 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
女房は、短い海老茶袴のやうなものゝ上に、男のものでもありさうな毛糸のジヤケトを着て、ぷか/\と煙草をふかしてゐる。
お蝶の訪れ (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
ある朝、食事をすますと、例によつて、一緒に甲板へあがり、神谷は煙草をかしはじめ、千種はその傍で、ぼんやり空想に耽つてゐた。
双面神 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
何かの主任を勤めて、午飯ひるめしには麺麭パンを三きれと巻煙草を一本かす事にめてゐる男が横つちよから口を出した。
で法王がおあがりになる肉類はここから供給されますので、日々に法王だけの膳に供えるためにお用いになる羊が七疋ずつなんです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
「ほんとに、お前さんは臆病だよ」女房は笑うのをして真顔になり、「さ、御飯ごはんを早くおあがりよ」
黄灯 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
かれはさうしてさらあとの一ぱいきつしてその茶碗ちやわんんでんだ。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
ひるごろ茶のにパンと牛乳をきつをはり、まさに茶を飲まんとすれば、忽ち大震のきたるあり。
「ちびと二人で、あのきちがいをつかまえて来い。そうでないとつちくらわしてくれるぞ。」
汪士秀 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
却説さて兎と熟兎は物の食べようを異にす、たとえば蕪菁かぶくらうるに兎や鼠は皮をいで地に残し身のみ食うる、熟兎は皮も身も食べてしまう。
まア/\たべるのはあとにして、早く用をちまつてから、ちよいとおれいつておいでよ。
八百屋 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
余は馬車の中でたべる為に、幾種の食品を買い調え、馬丁に手伝わせて大事に甚蔵を馬車に乗せ、車体の動揺せぬ様に徐々そろそろと養蟲園を指して進んだ。
幽霊塔 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
由「じアってみましょう………これは恐入ったね、中々柔かで仕末にいけません、姉さん、此の玉子焼は真白だねえ」
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
どうだい葉巻を一本……何だらないのか。
焦点を合せる (新字新仮名) / 夢野久作(著)
まことに知る、鏡を懸け珠を吐きたまひて、百の王相續き、劒ををろちを切りたまひて、萬の神蕃息はんそくせしことを
みたくもない長煙管ぎせるへ、習慣的にたばこをつめつつ、
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
それは、此紙包を見給え、火鉢の中から出てきた燐寸マッチ燃滓もえかすと紙を焼いた灰だ、彼女はたばこのまないぜ、この燃殻もえかすの紙は脅迫状の紙と同質なんだ
誘拐者 (新字新仮名) / 山下利三郎(著)
昔し/\亜米利加アメリカ国民はその本国英の政府より輸入の茶に課税したるをいきどおり、貴婦人達は一切いっさい茶をのまずして茶話ちゃわ会の楽しみをも廃したとうことをきい
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
麦酒ビールに酒ぜてのぐいのみ、いまだに頭痛がしてなりませぬとの事なり、兼吉がこの話の内、半熟の卵に焼塩添へて女の持ち運びし杯盤はいばん
そめちがへ (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
葛木は、煙草ののみさしを火鉢に棄てた。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
遠慮なく、はしをとっていて、二人とも揃って箸を置いたが、お悦さんの方は一口飲み込むと、酒は一滴もけないおんなの、白く澄ました顔色かおつきで、
卵塔場の天女 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
怖々こわ/″\四辺あたりを見ると、瓜番小屋に人もいない様だから、まアい塩梅と腹がってたまらぬから真桑瓜を食しましたが、庖丁がないから皮ごとかじ
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
神明素より麺麭めんぱうせず、葡萄の酒飮まず。
イーリアス:03 イーリアス (旧字旧仮名) / ホーマー(著)
つの眞直ますぐなる牛王の肉をしつゝ、芳醇の
イーリアス:03 イーリアス (旧字旧仮名) / ホーマー(著)
「帰れるとも、めしでもくって、ゆっくり休むがえ、朝、眼を覚した時分には、舟はもう走りよる、飯は途中で炊いて、ぬくぬくを喫わせる」
参宮がえり (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
しかし、その間熊城は、さも落ち着かんとするもののように、黙然とたばこくゆらしていたが、ややあってから悲しげに云った。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
熊城はそれまで黙々とたばこくゆらしていたが、不意に顔を上げて、
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
ソレカラ又家に客を招く時に、大根や牛蒡ごぼうを煮てくわせると云うことについて、必要があるから母の指図さしずに従て働て居た。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
「そうそう、己のはたらきで、買いいもすれば、男狂いもするのだよ、みあげたお嬢さんだ」
春心 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
小樽で下車して、姉の家で朝飯をしたため、三時間許りも仮寝うたたねをしてからまた車中の人となつた。
札幌 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
小樽で下車して、姉の家で朝飯をしたゝめ、三時間許りも假寢うたゝねをしてからまた車中の人となつた。
札幌 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
不答こたえず。煙草のすいさしを灰の中へ邪険に突込つっこみ、
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
煙草たばこすつたり、自分じぶんり折りはなしかけてもだ『ハア』『そう』とこたへらるゝだけで、沈々ちん/\默々もく/\空々くう/\漠々ばく/\、三日でもうしてちますよといはぬばかり、悠然いうぜん泰然たいぜん茫然ばうぜん
湯ヶ原ゆき (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
其の幕の内に居たから幕の内という、お弁当をつかって居るのが小結という、ういう訳でもありますまいが、見た処は見上げる様で、胸毛があって膏薬こうやくあとなぞがあってこわらしい様でありますが、愛敬のあるものでございます。
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「吾が門のもりむ百千鳥千鳥は来れど君ぞ来まさぬ」(巻十六・三八七二)というのがあって、これは実際鳥の群集する趣だから、これを標準とせば、「あぢむら騒ぎ」も実景としてもいいかも知れぬが、この巻七の歌も巻十六の歌もよく味うと
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)